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Manami

アメリカでの英作文講座:英文要約の際に注意したいポイント5つ

更新日:7月30日

英作文学習の中でも特に難しいと感じることが多い「英文要約」。英検や大学入試などでもよく出てきますね。要約にはいくつかの注意点があり、それらを守らなければ高評価を得ることは難しくなります。ここでは、英文要約の際に注意したいポイントを5つご紹介しますね。



1. 特定の箇所だけを抜き出さない

要約は、文全体の理解と情報の整理が必要です。特定の箇所だけを抜き出してしまうと、元の文の全体的な意味を失うことになります。例えば、長いパラグラフの中の最初の一文だけを取り上げ、それをそのまま要約文に含めるのは避けましょう。その一文が重要だとしても、それだけでは要約になりません。文全体の主題やポイントを捉え、全体の流れを簡潔にまとめることが大切です。


2. オリジナルの文と同じ表現は使わない

要約の目的は、元の文を別の言葉で再構成することです。したがって、オリジナルの文と同じ表現をそのまま使ってしまうと、それは単なる抜き書きに過ぎず、要約とは言えません。自分の言葉で、元の文の意味をしっかりと理解し、それを再表現するようにしましょう。これは英検の英作文でもとても重要なスキルです。


要約において、キーワードを見逃さないことは非常に重要です。キーワードは文章の核心を捉えるための手がかりとなります。文章を読む際には、主題や重要なポイントを表す単語やフレーズに注目し、それらを要約に含めるようにしましょう。ただし、キーワードをそのまま引用するのではなく、自分の言葉で表現し直すことが求められます。


4. オリジナルの文にないことは書かない

要約は元の文に基づいて行われるものであり、自分の意見や追加情報を含めるべきではありません。元の文にないことを書いてしまうと、要約としての正確性が失われてしまいます。要約文はあくまで元の文の内容を忠実に反映したものにする必要があります。特に英検のような試験では、この点が厳しくチェックされることがあります。


5. 指示された語数を守る

要約にはしばしば語数の制限があります。この制限を守ることも重要なポイントです。語数が多すぎると、要約の意味を成さなくなり、少なすぎると情報が不足します。指定された語数範囲内で、必要な情報を的確に伝えるように心がけましょう。このスキルは英作文全般においても重要です。



英文要約の実践例

ここでは、実際の英文を要約する際に上記のポイントをどのように活用するかを示します。以下の例文を見てみましょう。


原文: "The rapid development of technology has significantly changed the way we communicate. While traditional forms of communication such as face-to-face conversations and handwritten letters are still used, digital communication methods like emails, instant messaging, and social media have become predominant. This shift has brought both advantages and disadvantages. On one hand, digital communication allows for instant connectivity and information sharing across the globe. On the other hand, it can lead to issues such as reduced personal interaction and privacy concerns."


要約: Technology has transformed communication, with digital methods like emails and social media becoming dominant. This change offers benefits like instant connectivity but also poses challenges like less personal interaction and privacy issues.


この要約では、特定の箇所だけを抜き出さず、全体の内容を簡潔にまとめています。また、元の文と同じ表現を使わずに再構成し、キーワードを的確に拾いながら、オリジナルの文にないことを加えていません。


まとめ

英文要約は、元の文の理解と情報整理の能力を問われる難しい作業ですが、ポイントを押さえることで対策は可能です。特定の箇所だけを抜き出さず、オリジナルの文と同じ表現を使わないこと、キーワードをしっかり拾うこと、オリジナルの文にないことを書かないこと、そして指示された語数を守ることが大切です。これらのポイントを意識して練習を重ねれば、英検の英作文や要約問題においても高評価を得ることができるでしょう。

要約力は英語学習の重要なスキルの一つですので、ぜひこれらのポイントを参考にして実践してみてくださいね。



記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

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  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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