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Manami

アメリカ大学出願ガイド:TOEFLのリスニングについて徹底解説

アメリカの大学や大学院に出願する際、TOEFL(トーフル)のスコアは英語力を証明する大事な要素となります。特に、リスニングセクションは、ひとつひとつが長いので、多くの受験者が苦手とする部分です。今回は、TOEFLリスニングセクションの特徴や対策について詳しく解説します。



TOEFLリスニングセクションとは?

TOEFLのリスニングセクションは、英語での授業や講義についていくための理解力を測定するために設計されています。このセクションでは、アカデミックな英語の聞き取り力が問われ、大学での生活をリアルに想定した問題が出題されます。

セクションの構成TOEFLリスニングセクションは、以下のように構成されています:

  • 講義形式(Lectures)学術的なトピックに基づいた約5分間の音声を聞き、それに関する問題に答える形式。1回のテストで3〜4問の講義が出題されます。

  • 会話形式(Conversations)学生と教授、または学生同士のやり取りを聞いて問題に答えます。1回のテストで2〜3問の会話が出題されます。

質問の種類リスニングセクションでは、以下のような質問が出題されます:

  • 内容理解(主題や目的)

  • 詳細な情報

  • 話し手の態度や意図の推測

  • 情報の要約や組み立て

このように、ただ聞き取るだけでなく、聞いた内容を分析し、文脈を理解する能力も求められます。


TOEFLリスニングで苦戦する理由

多くの留学生や駐在家庭の子どもたちが、リスニングセクションに苦手意識を持つのはなぜでしょうか?主な原因を挙げてみます。

1. アカデミックな内容に慣れていない

TOEFLでは、学術的な講義が中心となるため、理系や社会科学など、多岐にわたるトピックが登場します。普段の英会話では使わない単語や専門用語が頻繁に出てくるため、内容を理解するのが難しくなります。

2. 聞きながらメモを取る必要がある

TOEFLでは音声が一度しか流れません。そのため、内容を記憶するだけでなく、重要なポイントを素早くメモに書き留めるスキルが必要です。これに慣れていないと、どこが重要だったのか忘れてしまうことがあります。

3. アメリカ英語以外のアクセント

アメリカの大学受験に向けたTOEFLですが、リスニングではアメリカ英語以外にも、イギリス、オーストラリア、カナダなどの英語アクセントが出題されることがあります。これが、初めて受験する人にとっては大きな壁になります。



TOEFLリスニング対策:成功へのステップ

TOEFLリスニングで高スコアを目指すためには、計画的な学習が不可欠です。以下のステップを実践してみましょう。


1. アカデミックなリスニング教材を活用する

TOEFLの講義形式の問題に慣れるため、以下のような教材やリソースを使うのがおすすめです:

  • TED Talks:アカデミックなトピックが豊富で、TOEFLのリスニングに近い形式。

  • NPR(National Public Radio):ニュースや教育系のポッドキャストが役立ちます。

  • Khan Academy:数学や科学、歴史など、幅広い分野の授業が無料で視聴可能。

これらを使って、耳をアカデミックな英語に慣れさせましょう。


2. リスニングと同時にメモ取りの練習をする

TOEFLではメモが鍵になります。ポイントは、すべてを書こうとしないこと。以下のような情報を簡潔にメモに残す練習をしてください:

  • 話のテーマ(主題)

  • キーワード(重要な単語やフレーズ)

  • 数字や固有名詞(データや名前)

例えば、「Climate change affects polar bears」という内容なら、「Climate - polar bears - impact」といったメモで十分です。


3. アクセントの違いに慣れる

TOEFLで出題されるアクセントに慣れるために、様々な英語に触れることが大切です。YouTubeやポッドキャストを利用して、イギリス英語やオーストラリア英語の話者が登場するコンテンツを積極的に聞いてみましょう。


4. 模擬試験を繰り返す

公式のTOEFL模擬試験を使って、実際の試験形式に慣れることも重要です。制限時間内に解答する練習を繰り返すことで、集中力と時間配分のスキルが向上します。


5. 間違いを分析して弱点を克服する

リスニング問題で間違えた箇所をそのままにせず、どの部分が聞き取れなかったのか、何が原因だったのかを分析しましょう。同じミスを繰り返さないことがスコアアップへの近道です。


IELTSリスニングとの違いを知ろう

TOEFLリスニングとIELTSリスニングは、似ているようで異なる部分もあります。以下の表で簡単に比較してみましょう:

特徴

TOEFLリスニング

IELTSリスニング

試験形式

コンピュータ上で回答

筆記用紙に記入

アクセント

アメリカ、イギリス、オーストラリアなど

幅広い国のアクセント

質問形式

選択式問題中心

記述式問題も含む

難易度

アカデミックに特化

日常会話の要素も含む

どちらを受験するか迷っている場合は、アメリカの大学が求めるスコア条件を確認した上で、自分の得意な形式を選びましょう。


まとめ:TOEFLリスニングは計画的な学習が鍵!

アメリカの大学や大学院に進学を目指す留学生にとって、TOEFLのリスニングは避けて通れない試練です。しかし、適切な対策と計画的な学習を行えば、高スコアを目指すことは十分に可能です。

  • アカデミックな教材で耳を鍛える

  • メモ取りを効率的に行う練習をする

  • アクセントの違いに慣れる

  • 模擬試験で実践力を高める

これらのステップを踏みながら、着実にスキルアップを目指してください。アメリカでの留学や駐在生活を目指すあなたの挑戦を応援しています!



記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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