アメリカで生活する際、車は欠かせない交通手段となるため、ガソリンスタンドの利用は避けて通れません。しかし、駐在員や留学生としてアメリカで初めてガソリンを入れる際には、いくつかのトラブルに遭遇する可能性があります。今回は、アメリカのガソリンスタンドでよく起こりがちなトラブルについて解説し、その対処方法もご紹介しますね。別の記事ではガソリンスタンドで使える英語フレーズや日本とアメリカの違いをまとめています。
1. 給油機の使い方がわからない
アメリカのガソリンスタンドはセルフサービスが一般的です。最初のハードルとして、給油機の使い方に戸惑うことがあります。特に日本のガソリンスタンドでの経験が少ない人にとって、手順が異なるため混乱しやすいです。
主なトラブル:
給油機の操作パネルが全て英語表示であるため、英語に慣れていない場合、操作が難しい。
クレジットカードやデビットカードの使用方法がわからない。
対策: 事前に基本的な操作手順を理解しておくとスムーズです。以下は一般的な流れです。
給油機のパネルにカードを差し込み、暗証番号(PIN)またはZIPコードを入力する。
ノズルを取って給油口に差し込み、希望するガソリンの種類を選ぶ。
給油量が自動的に停止するか、手動で調整して終了する。
また、ガソリンスタンドのスタッフがいる場合は、遠慮なく尋ねると良いでしょう。
2. ZIPコードが必要な場合のトラブル
アメリカではクレジットカードやデビットカードで給油する際、ZIPコード(郵便番号)の入力が必要な場合があります。これはカードの不正利用を防ぐためのセキュリティ対策ですが、駐在員や留学生にとっては困惑の元となることがあります。特に、日本のクレジットカードを使用する場合、アメリカのZIPコードがないため、入力時にエラーが発生することがあります。
主なトラブル:
日本のクレジットカードを使おうとすると、ZIPコードの入力を求められ、使用できないことがある。
ZIPコードを間違えて入力し、カードが拒否される。
対策: 一部のカード会社は、アメリカのZIPコードとして「00000」を入力する方法を許可している場合があります。もしくは、カードの代わりに現金を使用するか、ガソリンスタンドのカウンターでスタッフに直接支払う方法を取るのも良い選択です。
3. 給油するガソリンの種類の選択ミス
アメリカでは、通常、3種類のガソリン(Regular、Mid-Grade、Premium)があります。日本での経験が浅い場合、どのガソリンを入れるべきか迷うことが多いです。車のメーカーによっては、指定されたガソリンの種類が異なるため、間違ったガソリンを入れてしまうと、エンジンに悪影響を及ぼすことがあります。
主なトラブル:
指定されたガソリンの種類がわからず、間違った種類を選んでしまう。
高価なPremiumを選んでしまい、不要なコストがかかる。
対策: 車の取扱説明書を確認し、適切なガソリンの種類を把握しておくことが重要です。一般的に、通常の車両には「Regular」が推奨されることが多いですが、特に高性能車やスポーツカーには「Premium」が指定される場合があります。迷った時は、スタッフに確認するのも一つの方法です。
4. 給油ノズルの抜き忘れや挿し忘れ
アメリカのガソリンスタンドはセルフサービスが主流のため、ノズルの扱いに慣れていないと給油後にノズルを戻し忘れることがあります。また、給油の前にノズルをしっかり挿し込まなかった場合、ガソリンが漏れ出すこともあります。
主なトラブル:
給油後にノズルを車に挿したまま走り出してしまい、給油機や車にダメージを与える。
ノズルをしっかり挿さず、ガソリンがこぼれてしまう。
対策: 給油が完了したら必ずノズルを戻すことを忘れずに確認しましょう。給油中もノズルがしっかりと給油口に挿し込まれているか確認することが重要です。もしガソリンが漏れた場合は、直ちにスタッフに連絡し、安全な対処をしてもらうことが必要です。
5. 返金手続きが煩雑
クレジットカードで給油する際、上限額を設定してから給油するケースがあります。例えば、100ドルまで給油するつもりで設定したが、実際には50ドル分しか入れなかった場合、残りの50ドルが後日返金されます。しかし、返金が反映されるまでに時間がかかることがあり、不安を感じることもあります。
主なトラブル:
設定した金額がクレジットカードから引き落とされたが、実際には少額しか給油しておらず、返金処理が遅れる。
クレジットカードの利用明細に返金が反映されない。
対策: 返金処理には通常1週間ほどかかる場合があります。クレジットカードの明細を定期的に確認し、返金が反映されているか確認しましょう。もし反映されていない場合は、カード会社に連絡して状況を確認することが大切です。
6. 現金払いでのお釣りの受け取り忘れ
アメリカのガソリンスタンドでは、現金払いも可能ですが、カウンターで先に支払いを行い、その後に給油するスタイルが多いです。この際、支払い金額を超える給油ができなかった場合、お釣りを受け取る必要があります。しかし、慣れていないと、お釣りをもらい忘れることがあります。
主なトラブル:
給油後にお釣りを取り忘れ、そのまま帰ってしまう。
ガソリンスタンドのカウンターに戻っても、お釣りを受け取るタイミングがわからない。
対策: 給油後は必ずレシートを確認し、お釣りが発生しているか確認しましょう。また、給油機には「See cashier」(カウンターで確認してください)という表示が出ることがあるため、それを見逃さないようにしましょう。
7. ガソリン価格の変動
アメリカではガソリンの価格が日々変動することが多く、特に駐在員や留学生にとっては、この価格変動に驚かされることがあります。州や地域によっても価格が異なるため、どこで給油すべきか迷うこともあるでしょう。
主なトラブル:
近くのガソリンスタンドの価格が異なり、どこで給油すればいいかわからない。
価格変動により、予算オーバーになることがある。
対策: ガソリン価格を比較できるアプリを利用すると便利です。例えば「GasBuddy」などのアプリでは、近隣のガソリンスタンドの価格をリアルタイムで確認することができます。これを活用して、少しでも安い価格で給油できる場所を見つけましょう。
まとめ
アメリカのガソリンスタンドで起こりうるトラブルには、操作の難しさやZIPコードの問題、返金処理の煩雑さなど様々なものがあります。これらのトラブルに遭遇しても、事前の準備や対策を行って対応していきましょう。
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
過去のサポート歴
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