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経験を伝えられない子どもが陥る英作文の壁とその突破法

  • Manami
  • 27 minutes ago
  • 5 min read

英語の学習で多くの人がつまずくポイントの一つが「英作文」だと思います。


文法や単語を覚えるのはもちろん大切ですが、それ以上に「感じたことを言語化する力」がなければ、本当に伝わる文章は書けません。


これはアメリカの学校教育でも、英検の試験でも、成功のカギとなる大切な要素です。


今回は、なぜ「感じたことを言葉にすること」が英作文でとても大切なのかを、具体的に、そしてわかりやすくお伝えします。


アメリカでの学習や英検の合格を目指す皆さんにとって、役に立てれば幸いです。

英作文に「感じたことを言語化する力」が欠かせない理由


英作文は単なる「正しい文を書く」作業ではありません。


誰かに伝えたい気持ちや考えを、自分の言葉で届けるためのコミュニケーションです。


この時、ただ事実を並べるだけでは「機械的な文章」になってしまい、読み手の心には響きません。


だからこそ、自分の感じたことをしっかり言葉にする力が必要なのです。


この力がなければ、


  • どんなに文法が正しくても「内容が薄い」と評価されてしまう

  • 面接やスピーチで「自分らしさ」が伝わらず印象が薄くなる

  • 自分の考えを深く理解できず、文章に説得力が出ない


といった問題に直面します。


つまり、「感じたことを言語化する力」は英作文の質を決める最も大事な要素であり、英語力全体を大きく左右するのです。


アメリカの教育現場が「感じる力」を重視する背景


アメリカの学校では、単に知識を詰め込むだけでなく、自分の考えや感情を自ら表現し、他者と共有することをとても大切にしています。


例えば、授業中に読んだ本について「あなたはどう感じた?」と問われ、単なる内容の要約ではなく、自分の感情や思考を深掘りすることが求められます。


これは、将来社会で活躍するために必要な「批判的思考力」や「コミュニケーション能力」を養うための教育方針です。


だからこそ、アメリカで英語を学ぶ子どもたちにとって、「感じたことを言語化する力」が必要になります。


英検でも自己表現力が合否を分ける


日本の英語検定試験である英検でも、英作文の評価基準は年々高まっています。


文法や語彙の正確さはもちろんですが、「自分の考えや感じたことをどれだけ明確に、分かりやすく表現できるか」が合否を分ける大きなポイントです。


例えば、好きなことについて書く課題で「スポーツが好き」と書くだけでなく、「スポーツをして得られるメリット」などを、自分の感情や体験を織り交ぜて書くことが求められます。


こうした「感じたことを言語化する力」がなければ、他の受験者と差をつけることは難しいでしょう。


感じたことを言葉にできないと何が困るのか?


感じたことを言葉にできないと、次のような問題が生じます。


  • 文章が平坦で説得力に欠ける 読み手の心に届かず、評価が下がります。

  • 自分の考えがあいまいになる 思考の整理ができず、伝えたいことがぼやけてしまいます。

  • 面接やスピーチで緊張しやすくなる 自分の感情を上手に伝えられないと、自信が持てません。

  • 英語学習が単調で楽しくなくなる 表現の幅が狭いため、学習意欲も低下しやすいです。


つまり、感じたことを言葉にできる力は、英語力の土台であり、伸び悩みの大きな原因にもなります。


「感じる力」が身につくと英作文がぐんと伸びる理由


感じる力が育つと、英作文が驚くほど伸びます。その理由は、


  • 自分の経験や感情が豊かになり、書く内容が増える 多彩な言葉や表現を使って、自分らしい文章が書けるようになります。


  • 文章に説得力や深みが生まれる 単なる説明ではなく、感情や思考が伝わり、読み手を引きつけます。


  • 書くこと自体が楽しくなり、学習のモチベーションが上がる 自己表現ができる喜びが学習を加速させます。


  • 英検やアメリカの学校で高評価を得やすくなる 感じたことを的確に伝えられることで、評価基準をクリアしやすくなります。

感じたことを言語化するための具体的な練習法


① 日々の小さな体験を記録する


「今日は何が楽しかった?」


「どんなことに驚いた?」


など、日常の出来事とそれに対する気持ちを書き留めましょう。


続けることで、感じる力が自然と身についてきます。


② 感想文や日記を書く


本や映画の感想を、自分の感じたことや理由を添えて書きます。


これにより、感情の言語化がスムーズになります。


③ 話す練習を取り入れる


家族や友人と、自分の気持ちを話す機会を増やしましょう。


声に出すことで、言葉にする力がつきます。


④ 模範例文を参考にする


英検の過去問題やアメリカの作文例を読み、どんな表現が使われているか学びましょう。


表現力の幅が広がります。


⑤ 感情を表すフレーズを覚えて使う


I felt that…


It made me realize…


I was excited because…


など、感情を伝えるフレーズを積極的に使ってみてください。


アメリカでの生活や英検対策に活かすポイント


アメリカでの生活や留学経験は、感じたことを増やす絶好のチャンスです。


日々の体験や文化の違いに目を向け、感じたことを英語で表現する習慣をつけましょう。


英検対策でも、自分の実体験や感じたことを取り入れた文章を書くことを意識することで、他の受験者との差別化ができます。


まとめ:感じたことを伝えられる人が未来をつかむ


英作文において「感じたことを言語化する力」は、単なるスキル以上の意味を持っています。


それは自分の考えや感情を理解し、相手に伝えるコミュニケーションの本質だからです。


アメリカの教育現場でも、英検でも、この力があるかどうかで学習の成果や将来の可能性が大きく変わってきます。



記事作成者 (Manami Palmini



講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
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