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Manami

アメリカの大学出願ではIELTSとTOEFLのどちらを受けたらいいのか?

更新日:6 日前

アメリカの大学出願に向けて英語力証明試験を選ぶ際、IELTSとTOEFLのどちらが適しているかを考えている方も多いのではないでしょうか。それぞれの試験には独自の特徴があり、自分の強みや目的に合わせて選択することで、より良い結果を得られる可能性が高まります。



IELTSとTOEFLの基本的な違い

試験形式

  • IELTSペーパーベース(PBT)またはコンピュータベース(CBT)の選択が可能で、スピーキングは試験官との対面式で行われます。イギリス発祥の試験で、ヨーロッパやオーストラリアの大学でも広く受け入れられています。

  • TOEFL主にインターネットを通じた試験(iBT)が主流で、スピーキングは録音形式で実施されます。アメリカ発祥で、アメリカの大学では非常に一般的に使用されています。

出題スタイル

IELTSはイギリス英語を中心に多様な英語のアクセントが含まれる一方で、TOEFLはアメリカ英語に特化しています。また、TOEFLは主に選択式の問題が多く、IELTSは記述式の回答が求められることが特徴です。


アメリカの大学での認知度

TOEFLはアメリカの教育機関で伝統的に使用されてきましたが、近年ではIELTSも広く受け入れられるようになっています。アメリカ国内の3,400以上の大学や機関がIELTSスコアを採用しており、TOEFLと同等の評価がされるケースが増加しています。


どちらを選ぶべきか?判断基準

1. 大学やプログラムの要件を確認

出願する大学がどちらの試験を推奨しているか、あるいはどちらを認めているかを調べることが第一です。一部の大学では、IELTSまたはTOEFLのどちらかのみを要求する場合があります。

2. 自分の得意分野に合わせる

  • スピーキングが得意で、試験官との対話形式を好む場合はIELTSが有利です。

  • リスニングや読解力に強みがあり、アメリカ英語に慣れているならTOEFLが適しています。

3. 試験環境の好み

IELTSは対面試験が多い一方で、TOEFLはインターネット試験が一般的です。対面での緊張を避けたい人にはTOEFLが適しているかもしれません。

4. 試験の費用と受験可能地域

TOEFLやIELTSは試験費用が似ていますが、受験可能な地域や日程に差があります。住んでいる場所からアクセスしやすい試験を選ぶことも重要です。


各セクションの比較

リスニング

IELTSは多様なアクセントを含むため、イギリスやオーストラリアの英語に馴染みがある人に有利です。TOEFLはアメリカ英語に特化しており、アメリカの大学生活を模した会話形式が多いです。

リーディング

IELTSは短めの設問や多様なトピックが特徴で、TOEFLは学術的な文章に特化しています。TOEFLは選択式が多いのに対し、IELTSでは記述式の回答も求められます。

ライティング

IELTSでは、グラフや表を分析する問題が出題されるため、データ分析が得意な人に向いています。一方、TOEFLはエッセイ形式が中心で、文章構成力を試されます。

スピーキング

IELTSのスピーキングは試験官との対話形式で行われ、流暢さや即時応答力が評価されます。TOEFLは録音された回答を基に評価されるため、対話のプレッシャーが少ないと感じる人もいます。




TOEFLとIELTS、それぞれの利点

TOEFLの利点

  • アメリカ英語に特化しているため、アメリカの大学生活を想定した内容が多い。

  • 多くのアメリカ大学で標準的な試験とされている。

  • コンピュータベースの試験が得意な人に向いている。

IELTSの利点

  • イギリスやオーストラリアへの留学も視野に入れる場合、選択肢が広がる。

  • 試験官との直接的なスピーキングセクションで表現力を発揮できる。

  • アカデミックとジェネラルの2つのモジュールがあり、目的に応じて選択可能。


成功するための準備方法

リスニング力を伸ばす

  • TOEFL: アメリカのポッドキャストやニュース番組を視聴する。

  • IELTS: イギリスやオーストラリアのニュース、映画に触れる。

ライティングの練習

  • 両試験に共通する構成力の強化に加え、IELTSではグラフや図表の解説を練習することが必要です。

スピーキング練習

  • IELTS対策にはオンライン英会話を活用して試験官との対話を想定する。

  • TOEFL対策では、録音ツールを使って発音や回答の流暢さを確認する。


留学生や在住者へのアドバイス

現地で生活している場合、日常的に英語を使う環境を最大限活用しましょう。スーパーでの買い物や友人との会話も、スピーキングやリスニングの実践練習になります。さらに、オンラインで利用できる模擬試験やリソースを積極的に活用して試験形式に慣れることが大切です。


結論

IELTSとTOEFLのどちらを選ぶかは、個人の特性や目的に大きく左右されます。アメリカの大学に出願する際は、出願先の要件をしっかり確認したうえで、自分に合った試験を選びましょう。それぞれの試験には異なる強みがありますが、どちらも十分な対策を取ることで目標スコアの達成が可能です。IELTSやTOEFLのスコアが、アメリカ留学という夢を叶える第一歩となることを願っています。



記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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