私がニューヨークに来てから約8年が経過しました。その中で英会話を学んだ経験をシェアしたいと思います。日本でも英語を勉強してきましたが、アメリカでの生活は想像以上に違いました。今回はその体験と、学習とモチベーションの関係について書いていきたいと思います。
日本での英語とアメリカでの現実
日本では、英語といえば学校の勉強やTOEFL、IELTSといった試験対策がメインでした。でも、それだけではアメリカの日常会話には全然追いつけませんでした。会話表現をあまり習ってませんからね。ニューヨークでは、みんなとにかく話すスピードが速い!初めは何を言っているのか、全く分からなくて困りましたね。
例えば、カフェの注文やスーパーの店員さんとのちょっとした会話でも、早口で「タカタカタカ!」って感じで話されると、完全に置いていかれるんですよね。「え、なんですか?」って日本語で聞き返したことすらあります。
聞き取れないフラストレーション
「英語が分からなくて落ち込むことはないんですか?」とよく聞かれますが、もちろんあります。特に最初の頃は、何度も「あ、もうダメ。私英語の才能がない」と思いました。
ニューヨーク大学院に通っていたとき、日本人の友達がいなくて、すべて英語で生活する環境でした。そこで英語力はかなり鍛えられましたが、それでもやっぱり早口の人やスラングが多い人だと、いまだ聞き取れないこともあります。そんなときは、「聞き取れなくてイライラする自分」をとりあえずそのまま放置していました。もちろん、八つ当たりなどがないように自制する努力はしていましたが、必要以上に感情をポジティブにしようという感覚はなかったですね。
モチベーションは続かない。でも、続けることが大事
「モチベーションを続けるコツは何ですか?」とよく聞かれますが、モチベーションが続くかどうかって、普通は続かないんですよね。モチベーションが続かないからできないんじゃなくて、モチベーションがなくても続けられるかどうかが大事だと思うんです。「辛い時に乗り越えるのはどうしたか」という質問に対しても、「乗り越える」というよりも、なんとなく続けてきたという感じですね。学習に限らず、やめたいと思った時にやめてしまうのは、その人の決断だから仕方ないですが、そこで終わってしまいますよね。私は、基本的にやめたいということを理由にやめる選択を取ることが少ないので、結局なんだかんだ続けているという感じです。その結果、今も英語の勉強を続けていたり、いろんなことに挑戦したりしています。
もちろん、疲れているときに100%のパフォーマンスを出すことは難しいです。いつもの半分くらいしか出来ないこともあります。それでも、「継続を止めること」と「減速させて続ける」ことには天と地の差があると思います。「乗り越える」とか「乗り越えない」というより、私は「やめない」ことが大事だと思っているんですよね。
ニューヨークで学んだ英会話上達のコツ
ニューヨーク生活を通じて、英語を学ぶ上で気づいたポイントをいくつか紹介します。
「聞き返す勇気」を持つ 聞き取れないときは、何度でも「Could you say that again?」や「What do you mean by that?」と聞き返しました。最初は恥ずかしいですが、慣れると自然にできるようになります。
完璧を目指さない 文法が間違っていても、単語だけでも伝わることが多いです。とにかく話すことを優先しました。ただ、ライティングでは文法の正確さはとても大事になりますね。
日常生活を「学びの場」にする カフェやスーパー、友人との会話など、日常の何気ないシーンを全部英語学習の場として活用しました。
好きなコンテンツで学ぶ 英語のドラマや映画、ポッドキャストを楽しむ。とにかく「英語が苦行」という状態だけになることは避けるべきだと思います。
英語学習に「終わり」はない
アメリカで8年暮らしている今でも、新しい単語や表現を学ぶことは日常茶飯事です。例えば、夫との会話やテレビを見ているとき、「え、これどういう意味?」と思うことがよくあります。
だから、「英語をマスターする」というよりも、「常に学び続ける」という姿勢が大切なんだと思います。
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
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