アメリカで育つ子どもが強い!英検面接で輝く“自分の意見を語る力”
- Manami
- Oct 10
- 4 min read
― アメリカから見える、新しい英語面接の形 ―
アメリカに駐在しているご家庭では、子どもたちの英検受験や日本の中学・高校入試に向けた準備が常に話題になりますよね。
しかし最近は、「語彙力」や「文法力」だけでは合格をつかめない時代になっています。
これからの英語学習で問われるのは、自分の頭で考え、意見を英語で表現できる力。
すなわち、“critical thinking(批判的思考力)”や、“logical thinking(論理的思考力)”が不可欠になります。

アメリカ発の教育トレンドが日本の入試にも影響
アメリカの学校では、幼いころから「なぜ?」「どうしてそう思うの?」と問い返される学びが当たり前。
一方で、日本の英検や入試問題も年々、そうした思考型の質問へと変化しています。
たとえば英検準2級や2級の面接では、次のような質問が出されます:
Do you think students should wear uniforms at school?
What can we do to protect endangered animals?
Do you agree that technology makes our life better?
どれも「Yes/No」で終わらせず、自分の理由を英語で説明できるかがポイントです。
「正しい答え」より「自分の意見」を評価される時代
日本の教育では長らく「正解を求める」学びが中心でした。
しかし今は、たとえ意見が少数派でも、自分の考えを筋道立てて話せる生徒が高く評価されます。
たとえば次の2つの回答を比べてみましょう。
❌ Yes, I think so because it is good.
✅ Yes, I think so because technology helps people work more efficiently and save time.
同じ「賛成」でも、理由をしっかり伝えられるだけで印象がまったく変わります。
アメリカで暮らすことが“面接力”を伸ばす
アメリカに駐在するお子さんたちは、実は英検や面接で大きなアドバンテージを持っています。
それは、日常生活の中で「多様な価値観」や「自由な意見交換」に触れていること。
たとえば:
学校で “Show and Tell(自分の意見を発表する授業)” がある
クラスメイトと意見が違っても、尊重し合う文化がある
社会問題やニュースについてディスカッションする機会がある
こうした環境で培われる「自分の言葉で語る力」は、まさに英検面接の本質と重なります。
家庭でできる「考える英語トレーニング」
英語力と一緒に「思考力」も伸ばすために、家庭でできる簡単な練習法を紹介します。
① 「Why?」を3回くり返す
子どもが答えた後、「なぜそう思うの?」「もう一つ理由はある?」と掘り下げていきましょう。
英語でも “Why do you think so?” と聞き返すことで、思考と言語の両方を鍛えられます。
② ニュースや本を話題にする
たとえば “Plastic waste in the ocean(海洋プラスチック問題)” など、SDGsに関するニュースを親子で読んでみましょう。
その上で “What can we do?” “Is it the government’s responsibility or ours?” といった質問を交わすと、論理的思考が育ちます。
③ 生活の中で「哲学的な問い」を立てる
「幸せって何だろう?」「努力はいつ報われるの?」こうした日常のテーマを英語で考える練習も、面接や英作文に強くなります。
英検の英作文・面接で役立つ英語表現集

試験対策を超えて、「生きる力」を育てる
面接や英作文の練習は、単なる英検合格のためではありません。
「自分の考えを言葉にする」経験は、これからの社会で生き抜くための力につながります。
AIが進化する時代だからこそ、人間にしかできない「考え、伝える力」が求められています。
そしてその第一歩は、家庭での小さな「なぜ?」から始まります。
アメリカという多文化の環境を最大限に活かし、英検や入試を超えた“思考の英語力”を育てていきましょう。
まとめ
今の英検・入試は「自分の意見を英語で語る力」を重視
アメリカでの生活は、その力を育てる最高のチャンス
家庭での対話が、思考力と英語力の両方を伸ばすカギ
「覚える英語」から「考える英語」へ。次世代の英検対策は、家庭から始められます。





