アメリカで賃貸契約を結ぶとき、日本と異なる文化やルールに直面することが多々あります。特に、駐在員や留学生として初めての海外生活を始める方には、注意すべきポイントがたくさんあります。以前にもアメリカのアパートで起きがちなトラブルについての記事を書きましたが、私自身、アメリカでの生活をスタートする際に、賃貸契約でいくつかの失敗や驚きを経験しました。今回は、私の実体験をもとに「アメリカで賃貸契約を結ぶ際に気を付けるべきこと」を5つご紹介します。
1. 家賃の値上げがないか確認する
アメリカの賃貸契約で最も注意すべきポイントの一つが、家賃の値上げです。契約期間が終了した後、家賃が大幅に引き上げられるケースがあります。特に、契約書に値上げに関する明記がない場合、突然の通知を受けて驚くこともあるでしょう。
私自身ではありませんが、友人が住んだアパートでは、1年後に家賃が20%も上がることを通知されたと聞いたことがあります。一人だけでなく、何人もこの問題に直面しているようです。この経験から、契約前に以下の点を確認することを強くおすすめします。
家賃の値上げに関するポリシーを契約書で確認する。
長期契約(2年契約など)が可能か聞いてみる。
値上げが発生した場合の通知期間を確認する。
特に大都市部では家賃の高騰が激しいため、慎重にチェックすることが重要です。
2. 洪水のリスクがないか
アメリカでは、地域によって気候や自然災害のリスクが大きく異なります。特に、洪水のリスクは見逃しがちですが、住居選びの際にしっかりと確認する必要があります。
私が経験したケースでは、私の住んでいたアパートの向かいの家が、雨季になると浸水することを知りました。この家はガレージが坂道のように下がっており、この影響で何度も洪水被害にあっていたのを記憶しています。
以下の方法で洪水リスクを確認することができます。
FEMA Flood Map(アメリカ連邦緊急管理庁の洪水マップ)でエリアを調査する。
地元住民や隣人に過去の洪水歴を尋ねる。
アパートの管理会社や大家さんに、物件が洪水保険に加入しているか確認する。
また、洪水以外にも、地震やハリケーンのリスクについても調査しておくと安心です。
3. 周りの住宅にスポーツカーがないか
少しユニークな注意点ですが、周囲の住民がどんな車に乗っているかを観察することも大切です。特に、スポーツカーや改造車が多いエリアでは、夜中の騒音トラブルに悩まされる可能性があります。
私が以前住んでいたアパートでは、隣人がスポーツカーを所有しており、毎晩エンジン音が響いていました。何度も管理会社に苦情を入れましたが、解決には至らず、最終的に引っ越すことになりました。
物件を内見する際には、以下の点を確認してください。
駐車場にどのような車が停まっているかチェックする。
近隣の騒音レベルを昼夜問わず観察する。
周辺住民の生活スタイルや時間帯を管理会社に尋ねる。
周辺環境が静かで落ち着いているかどうかを確認することは、快適な生活の鍵となります。
4. Utility(光熱費)が家賃に含まれているか
アメリカでは、家賃に光熱費(Utility)が含まれている場合と、含まれていない場合があります。この点をしっかり確認しないと、予想以上に高額な支払いをする羽目になることがあります。
私が住んだ物件の一つでは、水道代が含まれていない物件に住んだ時、光熱費が通常の3倍になったことがあります。この経験から、契約前に以下を確認することをおすすめします。
家賃に含まれるUtilityの種類(電気、水道、インターネットなど)。
含まれない場合の月々の平均費用を尋ねる。
インターネットやケーブルテレビの契約が必要か確認する。
特に暖房費やエアコン費用が高額になる地域では、Utilityの詳細を事前に知っておくことが重要です。
5. 大家さんとの距離感
最後に、大家さんとの距離感も賃貸生活の満足度を大きく左右します。アメリカでは、大家さんが同じ敷地内に住んでいる場合もあれば、全く別の州に住んでいるケースもあります。
私が以前住んでいた物件では、大家さんが頻繁に訪れることがあり、プライバシーの問題が発生しました。一方で、別の物件では遠隔地に住む大家さんが修理対応に遅れ、トラブルが長引くこともありました。
以下の点を確認しておくと良いでしょう。
大家さんが同居型か遠隔型かを確認する。
修理やトラブル対応の連絡先がしっかりしているか確認する。
コミュニケーションの頻度や方法を契約前に話し合う。
大家さんとの関係は、契約後の生活の快適さに直結するため、信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
まとめ
アメリカでの賃貸契約には、文化やルールの違いから多くの落とし穴があります。しかし、今回ご紹介した5つのポイントを押さえておけば、トラブルを未然に防ぎ、快適な住居生活を送ることができるでしょう。
家賃の値上げがないか確認する。
洪水リスクや自然災害に注意する。
近隣の住環境をしっかりチェックする。
Utility費用について事前に確認する。
大家さんとの距離感を考慮する。
これらを実践することで、アメリカでの生活の第一歩を安心して踏み出すことができるはずです。私自身の失敗談が、これから渡米される方々の参考になれば幸いです!
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
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