アメリカで求められる英作文力とは?クリティカルシンキングとの深い関係
- Manami
 - Aug 11
 - 5 min read
 
アメリカでの生活や学びに興味がある方へ
アメリカで学校に通う方の中で、英作文が苦手な方も多いのではないでしょうか。
英作文対策において、「クリティカルシンキング(批判的思考)」は、とても重要なスキルになります。
英語を話せるだけではなく、「自分の意見を筋道立てて書く力」が、アメリカではとても重視されます。
この記事では、アメリカの英作文の特徴や、なぜクリティカルシンキングが重要なのか、そしてその力をどう身につけられるのかを、ご紹介します。
アメリカの学校や職場で求められる「伝える力」に近づくためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

アメリカで求められる「書く力」とは
アメリカの教育では、幼い頃から「自分の意見を言葉にして相手に伝えること」が重視されます。
これはスピーキングだけでなく、ライティング(英作文)にも深く関わっています。
日本の英語教育は文法や語彙の正しさを中心に学びますが、アメリカでは「内容」と「論理性」が何より大切にされます。
学校のレポートやエッセイでは、
主張を裏づける理由
具体例
反対意見への考察
が求められ、単なる英訳では通用しません。
この背景には、アメリカ社会に根づく「クリティカルシンキング」の文化があります。
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキング(Critical Thinking)とは、物事をそのまま信じるのではなく、根拠をもとに分析し、論理的に判断する力のことです。
「批判的に考える」と聞くと否定的に感じるかもしれませんが、本来は感情や思い込みに流されず、自分の頭で考えるための方法です。
たとえば、こんな場面で使われます。
ニュースやSNSの情報をそのまま信じず、出典を調べる
誰かの意見に同意する前に、自分の立場や理由を整理する
複数の視点から物事を見て、公平に判断する
アメリカの教育では、この考え方を英作文の課題を通して自然に身につける仕組みになっています。
なぜアメリカでは重視されるのか
アメリカは、多様な文化や価値観をもつ人々が暮らす社会です。
互いを理解し協力するためには、相手の意見を尊重しつつ、自分の考えを明確に伝える力が不可欠となります。
ビジネスの場でも「なぜそう思うのか?」という問いへの答えが求められます。
そこに論理的な説明が欠けていると、信頼を得ることは難しくなります。
そのため、学校では日常的にこんな課題が出されます。
「この意見に賛成ですか?反対ですか?理由を3つ挙げなさい」
「この主張に対する反対意見は? それにどう答えますか?」
「このトピックについて信頼できる資料を3つ探し、比較しなさい」
こうした課題はすべて、クリティカルシンキングを育てるための練習です。

英作文でクリティカルシンキングを鍛える3つのステップ
1. 主張(Claim)をはっきりさせる
まず、自分が何を伝えたいのか、どんな立場なのかを明確にします。
アメリカの英作文では、冒頭で意見を示すことが多いです。
例:I believe that school uniforms should be mandatory in all public schools.
(私は、すべての公立学校で制服が義務化されるべきだと考えます。)
2. 理由と根拠(Reason & Evidence)を示す
主張には必ず理由と証拠を添えます。
具体例やデータ、自分の体験などを加えることで、説得力が増します。
例:One reason is that school uniforms help reduce bullying based on clothing differences.
(制服は衣服の違いによるいじめを減らすのに役立つ、という理由があります。)
3. 反対意見に触れる(Counterargument)
反対意見も取り上げ、それにどう答えるかを書くと評価が高くなります。
例:Some may argue that uniforms limit self-expression, but students can express themselves through other means such as clubs or arts.
(制服は自己表現を制限すると言う人もいますが、生徒はクラブ活動や芸術活動を通じて自己表現できます。)
まとめ:英語力+思考力がアメリカで生きる力になる
アメリカでの生活、留学、仕事の場では、英語を「話せる」だけでなく、相手を納得させられるように伝える力=英作文力が必要です。
その土台となるのがクリティカルシンキングです。
日本にいても、オンラインや日々の英語学習を通じてこの力を鍛えることができます。
少しずつ「考える習慣」を取り入れることで、学びの深さや成長の幅が大きく広がります。
最後に:書く力はあなたの武器になる
「正しい文法で書く英作文」から、「相手を動かす英作文」へ。
思考力が身に付けば、アメリカでも国際的な舞台でも通用する力が身につきます。
英語はあくまで道具。その道具をどう使うかは、あなた次第です。
ぜひ、書く力と思考力の両方を育て、世界で伝わる英語を手に入れましょう。





