はじめに
日本では、英語はしばしば「自慢できる道具」として捉えられることが多いです。英検やTOEICなどの試験で高得点を取ることが目的となり、それが自己満足や社会的評価の基準となることも少なくありません。しかし、英語の本来の目的はコミュニケーションツールとして使うことにあります。特にアメリカに住む日本人にとっては、英語を使って効果的にコミュニケーションを取り、相手の言っていることを理解し、自分の考えや気持ちを英語で表現することが大切になります。
なぜ英語を「自慢の道具」と捉えてはいけないのか
1. 英語学習の目的が試験合格、あるいは高得点を取ることになりがちだから
試験重視の教育システム
日本の教育システムでは、試験が非常に重視されていますよね。高校受験、大学受験、就職試験など、多くの場面で試験の結果が人生の大きな節目に影響を与えます。そのため、英語の学習も試験で高得点を取ることが主な目的となりがちです。英検やTOEICの高得点は、学業や職場での評価に直結しやすく、自慢できる成果として認識されることが多いです。
社会的評価の高さ
英語ができることは、社会的に高く評価されます。特にビジネスの場では、英語を話せることがグローバルな視野を持つ人材として見られ、キャリアアップの要素となります。このため、英語を習得することが個人のステータスシンボルとなり、他人に認められる能力として捉えられることがあります。
2. 英語でのコミュニケーションを楽しめなくなるから
試験勉強のための英語学習だけではなぜ、いけないのでしょうか。答えは、「英語をコミュニケーションのツールとして考えていないから」です。
英語学習の最終ゴールは「英語を使って会話や仕事ができるようになること」のはずであって、「試験で高得点を取ること」ではないはずなんです。しかし、日本の教育システムにおいて試験結果がとても重要なので、皆さん英語学習のゴールが試験結果になりがちなんですね。
英語を使ったコミュニケーションを楽しむことは、学習の継続と上達において非常に重要になります。楽しむことができれば、学習へのモチベーションも自然と高まり、より効果的に英語を習得することができます。
楽しむことができると、自然な形で英語を使うことができます。会話を楽しむ中で、新しい表現や語彙を学び、それを実際のコミュニケーションに活かすことができます。リラックスした状態で英語を使うことで、より自然な表現が身につきやすくなります。
3. 英語の本来の目的はコミュニケーションツール
英語の本来の目的は、コミュニケーションを図るためのツールです。特にアメリカに住む日本人にとっては、日常生活や仕事の中で英語を使って効果的にコミュニケーションを取ることが求められます。英語を話せることは、異文化交流を深め、人間関係を築くための手段でしかないのです。
英語を使ったコミュニケーションでは、相手の言っていることを理解する能力と、自分の考えを明確に表現する能力が求められます。試験の点数が高いだけでは不十分で、実際のコミュニケーションの中でその能力を発揮できることが重要になります。
4. 私のレッスンでのサポート
コミュニケーションを楽しむためのサポート
私のレッスンでは、日本人が英語を使ってコミュニケーションを楽しめるようにサポートしています。具体的には、日常会話を中心にしたレッスンを提供し、実際に使える英語を学ぶことを重視しています。また、生徒一人ひとりの興味や関心に合わせたトピックを選び、楽しみながら学習できる環境を整えています。
試験対策はやらないのか
私のレッスンでも、もちろん試験対策をお願いされることはあります。ですが、その時に、「解き方のコツ」だったりとか、「これさえ書いておけば英作文はOK」というような教え方はしません。長文読解であれば、きちんと内容を理解できているのかを確認し、英作文対策では、「なぜあなたはそう思うのか」を中心に教えます。「こういう解き方が楽」だとか、「このトピックに関する意見を聞かれたときに、Noと答えたほうが書きやすい」という教え方をするのは好きではありません。しっかり、生徒さんと向き合って、「内容を理解できているか」、そして、「自分の意見をしっかり把握できているか」に重きを置いています。
まとめ
英語を「自慢の道具」として認識することは、日本の試験重視の教育システムや社会的評価の影響から生まれています。しかし、英語の本来の目的はコミュニケーションツールとして使うことにあります。特にアメリカに住む日本人にとっては、英語を使って効果的にコミュニケーションを取り、相手の言っていることを理解し、自分の言いたいことを表現することが重要です。そして何よりも、英語でのコミュニケーションを楽しむことが、英語学習の成功の鍵となります。私のレッスンでは、日本人が英語を使ってコミュニケーションを楽しめるよう、全力でサポートしています。
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
過去のサポート歴
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