【アメリカの英検・面接対策に】小学生・中学生に必要なSDGsと哲学的思考力とは?
- Manami
- Jul 5
- 4 min read
はじめに:受験や英検で「考える力」が問われる時代へ
アメリカに駐在する日本人家庭の子どもたちの間でも、英検受験や私立中学・高校の入試面接・英作文に向けた準備はいつでも話題の中心ですよね。
しかし、単に英語の語彙や文法を学ぶだけでは、もはや十分とは言えません。
今、問われているのは、「考える力」=批判的思考力(クリティカルシンキング)と、哲学的視点から社会課題を捉える力なのです。

なぜ今、SDGsや哲学が英語教育で重要なの?
入試問題にSDGsが登場する時代
近年の英検や私立校の入試では、次のようなトピックがよく出題されます:
地球温暖化やPM2.5、リサイクル問題
教育の平等やジェンダーの役割
経済発展と環境保護の両立
これらはすべて、SDGs(持続可能な開発目標)に関わるテーマです。
つまり、英作文や面接で「自分の意見を持ち、それを英語で表現する力」が必要とされているのです。
英語で語る「私の考え」は、哲学的視点から生まれる
SDGsの問題に対して、「正解」はひとつではありません。
「なぜ、それが大切なのか?」
「私なら何を変えるか?」
といった「問い続ける力」こそが評価されます。
この姿勢は、まさに哲学的な思考の土台。
たとえば、「貧困をなくすには?」というテーマに対しても、「答えを与える」だけではなく、「どうすれば自立できる社会構造をつくれるか」という構造的視点や倫理観が求められるのです。
小学生・中学生にも求められる「自分の頭で考える力」
面接で問われる力とは?
英検や私立入試の面接で、次のような質問がされることがあります。
What do you think is the most important issue in the world today?
What can children do to help the environment?
Do you think everyone should go to college? Why or why not?
こうした質問に対し、丸暗記したテンプレートでは対応できません。
大切なのは、「知っていること」+「自分の立場で考えた意見」を持つことです。
アメリカ駐在家庭だからこそ得られる「多文化視点」を強みに
アメリカで生活している子どもたちは、異文化や多様な価値観に日常的に触れるチャンスがあります。
たとえば…
学校でディスカッションが重視される
環境問題への意識が高いクラスメイトの発言
性別や民族の違いを尊重する授業内容
これらはすべて、SDGsや哲学的テーマを考える上での実体験の宝庫です。
英検や入試の場面で、自分の経験と重ねて英語で語ることができれば、それは強力なアピールポイントになります。
英作文で使える表現例(中学生・上級小学生向け)
以下は、SDGsや哲学的視点に関連するテーマで使いやすい英語表現です。
日本語 | 英語表現 |
環境を守ることは未来のために重要です | Protecting the environment is important for our future. |
教育は人々の人生を変える力を持っています | Education has the power to change people's lives. |
他の人の意見を尊重することが大切です | It is important to respect others' opinions. |
貧困は一人では解決できない問題です | Poverty is not a problem that one person can solve alone. |
人々は昔よりも今の方が幸せですか? | Are people happier now than they were in the past? |

批判的思考を育てる家庭のサポートとは?
❌今までの指導例:
「とにかく正解を覚えておけばいい」
「変なこと書いたら減点されるから、この通りに書きなさい」
「面接は模範解答を覚えて乗り切ろう」
これでは思考停止を育ててしまいます。
✅おすすめのアプローチ:
「あなたはどう思う?なぜそう考えるの?」と対話を重ねる
SDGsのニュースを親子で読み、意見を交わす
普段の生活の中で「当たり前」を問い直す
おわりに:合格のその先を見据えて
今の受験や英検対策は、「短期間の知識の詰め込み」では突破できない時代です。
自分で問いを立て、自分の頭で考え、自分の言葉で語る力。
これこそが、英作文でも面接でも、そしてその先の社会でも求められる本質的な力です。
特にアメリカに駐在されているご家庭では、多様な文化背景と経験を活かしながら、SDGsや哲学的な問いを通じて、お子さまの思考を育てていく教育が可能になります。
短期的な成果だけでなく、長期的な学びの力を育む教育を、今こそ始めてみませんか?
記事作成者 (Manami Palmini ![]() 講師経歴
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