英作文の書き方の基本|英検にもアメリカ留学にも役立つライティングのコツ
- Manami
- Oct 25
- 6 min read
英語を学ぶ中で、「英作文が一番苦手」と感じる人は多いのではないでしょうか。
単語や文法は覚えられても、いざ自分の考えを英語で書こうとすると、なかなか言葉が出てこない――。
そんな経験をしたことがある方も多いと思います。
英作文は、英検対策や受験勉強だけでなく、将来アメリカで学んだり働いたりするときにもとても役立つスキルです。
この記事では、英検にもアメリカ式ライティングにも通用する「英作文の基本的な書き方」を紹介します。

そもそも英作文って何を見られているの?
英作文は、ただ文法の正しさをチェックするテストではありません。
一番大切なのは、「自分の考えを英語でどれだけわかりやすく伝えられるか」という点です。
英検では、特に準2級以上から「意見を書く問題」が出題されます。たとえば、こんな問題があります。
Do you think it is good for children to use smartphones?(子どもがスマートフォンを使うのは良いことだと思いますか?)
このような問題では、正しい英語を書く力だけでなく、理由を順序立てて説明する力が問われます。
実はこの構成の考え方は、アメリカの学校で教えられている「エッセイライティング」ととても似ているんです。
英作文の基本は「3つのパート」でできている
英作文は「文法の正確さ」よりも、「流れのわかりやすさ」が大切です。
どんなテーマでも、次の3つの部分に分けて書くのが基本です。
① 導入(Introduction)
まず最初に、自分の意見をはっきり書きましょう。
「賛成か反対か」を明確にするのがポイントです。
例:
I think it is good for children to use smartphones.(私は、子どもがスマートフォンを使うのは良いことだと思います。)
次に、その理由を2つほど簡単に述べて、文章の流れを予告します。
例:
I have two reasons for this. First, smartphones are useful for studying. Second, they help children communicate with others.
このように、導入では「結論+理由の概要」をコンパクトにまとめましょう。
② 本文(Body)
本文では、導入で挙げた理由をそれぞれ詳しく説明します。
英検2級の場合は2つの理由、準1級なら3つほど書くのが目安です。
例:
First, smartphones are helpful for learning. Children can watch educational videos or look up new words easily.
Second, smartphones make it easy to stay in touch with friends. They can send messages or talk online anytime.
このように、「理由 → 具体例」の形で1段落を作ると、自然で読みやすい文章になります。
また、because / for example / also / moreover などのつなぎ言葉を上手に使うと、論理の流れがよりスムーズになります。
③ 結論(Conclusion)
最後に、最初に述べた意見をもう一度まとめて終わります。
ここでは新しい情報を入れず、全体をきれいに締めくくるようにします。
例:
For these reasons, I think it is good for children to use smartphones.
このように、「導入 → 本文 → 結論」の流れがしっかりできていれば、どんなテーマでも安定した英作文が書けます。
よくある英作文のつまずきポイント
英作文を書くときに多くの人がつまずくのは、次の3つです。
(1)文法は合っているのに、構成がバラバラ
1文1文は正しくても、全体の流れが見えないと点数が伸びません。
最初に「主張→理由→例→結論」という型を意識しておきましょう。
(2)日本語の考え方をそのまま英語にしてしまう
日本語では「私は思います。子どもがスマホを使うのは良いことだと」と言いますが、英語ではもっとシンプルに表現できます。
× I think that it is a good thing that children use smartphones.
〇 I think it is good for children to use smartphones.
英語では、できるだけ短く、ストレートに伝えるのが基本です。
(3)単語が単調で説得力がない
同じ単語を何度も使うと、文章が平坦になります。
“good” の代わりに “useful”, “helpful”, “essential” など、言い換え表現を増やしていきましょう。

アメリカ式ライティングとの違い
英検の英作文と、アメリカの学校で書くエッセイは共通点も多いですが、少し違う点もあります。
英検の英作文:
シンプルで短い構成(80〜120語ほど)
明確な意見と2〜3の理由
社会的な話題が中心
アメリカのエッセイ:
導入で読者を引き込む工夫(質問やエピソード)
さまざまな角度から考える
結論では「気づき」や「成長」を書くことが多い
つまり、英検の英作文練習は、アメリカ式の論理的な書き方の基礎を学ぶのにぴったりなんです。
英検の練習を通して、アメリカで通じる英語表現力も自然に身につきます。
英作文を上達させる3つの練習法
英作文をうまく書けるようになるには、ただ書くだけではなく、正しい練習のステップを踏むことが大切です。
(1)テンプレートを覚える
「使える型」をいくつか覚えておくと、どんなテーマにも対応できます。
I think it is important to 〜.
There are two reasons for my opinion.
For example, 〜.
For these reasons, I believe 〜.
英検でもよく使われる表現なので、覚えておくと安心です。
(2)ネイティブの文章をまねる
アメリカのニュース記事や英検の模範解答を読むと、自然な英文のリズムが身につきます。
気になった表現をノートに書き写して、真似して使ってみましょう。
(3)添削を受ける
自分では気づけないミスや不自然な表現を直してもらうことが、上達の近道です。
英検対策講師やオンライン英語レッスンなどを活用するのもおすすめです。
まとめ:英検の英作文は「アメリカ式思考」の第一歩
英作文の基本は、「意見をはっきり言う」「理由を順序立てて説明する」「シンプルにまとめる」。
この3つさえ意識すれば、英検でもアメリカの大学でも通用する文章が書けます。
英作文は、英語力だけでなく「考えを整理して伝える力」も育ててくれます。
最初は短くても構いません。
毎日少しずつ、自分の言葉で書く練習を続けてみてください。
その積み重ねが、英検合格だけでなく、アメリカでも通じる英語力につながっていきます。





