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Manami

アメリカの大学出願で使えるIELTSとはどんなテストなのか?

アメリカの大学に出願する際、英語力を証明する試験として**IELTS(アイエルツ)**が広く活用されています。多くの人がTOEFLと比較して語られることが多いIELTSですが、その特徴や試験内容、アメリカでの大学出願時の役割について十分に理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、IELTSの基本情報からアメリカの大学出願における重要性、そして効果的な対策方法について詳しく解説します。駐在員家庭、在住者、そして留学生にとって、アメリカ留学の夢を叶えるための大きな一歩となる情報をお届けします。



IELTSとは?

IELTSの概要

IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母国語としない人々の英語力を測る国際的な試験です。イギリス発祥の試験ですが、現在ではアメリカを含む世界各国の大学や企業で認められています。

アメリカでIELTSは受け入れられているのか?

アメリカでは、3,400以上の教育機関や大学がIELTSスコアを受け入れています。特に、TOEFLに代わる英語力証明の手段として注目されており、IELTSをTOEFLと同等に評価する大学が増加しています。


IELTSの試験構成

IELTSの試験は次の4つのセクションで構成されています:

1. リスニング(Listening)

  • 試験時間:約30分

  • 内容:4つの録音を聞き、質問に答える。

  • 特徴:イギリス、オーストラリア、アメリカなどの様々なアクセントが含まれる。


2. リーディング(Reading)

  • 試験時間:60分

  • 内容:3つの文章を読み、それに基づく設問に解答する。

  • 特徴:学術的なトピックが多く、アカデミックな読解力が求められる。


3. ライティング(Writing)

  • 試験時間:60分

  • 内容:2つの課題に取り組む(グラフや表の説明とエッセイの執筆)。

  • 特徴:課題ごとに構成力や表現力が評価される。


4. スピーキング(Speaking)

  • 試験時間:11~14分

  • 内容:面接形式で3つのタスク(自己紹介、指定トピックについて話す、議論形式)。

  • 特徴:試験官との1対1の対話が行われる。


IELTSのスコアとアメリカ大学の出願基準

スコアの仕組み

IELTSのスコアは、各セクションごとに1.0~9.0のバンドスコアで評価され、4セクションの平均値が総合スコア(Overall Band Score)として表示されます。

アメリカ大学のスコア基準

多くのアメリカの大学では、以下のスコアが求められます:

  • 学部課程:6.0~7.5

  • 大学院課程:6.5~7.5

ただし、名門校や特定のプログラムでは7.5以上が必要な場合もあります。


TOEFLとIELTSの違い

アメリカではTOEFLが主流とされる一方で、IELTSは次の点で異なる特徴を持っています:

1. 試験形式の違い

  • TOEFL:コンピュータベースの試験(CBT)。

  • IELTS:ペーパーベースの試験(PBT)またはコンピュータベースも選択可能。

2. スピーキングセクションの違い

  • TOEFL:録音形式で回答。

  • IELTS:試験官との1対1の会話形式。

3. 試験内容のスタイル

  • TOEFL:アメリカの大学生活を模した内容が多い。

  • IELTS:イギリス、オーストラリアなど、グローバルな視点で構成されている。

IELTSは特にスピーキングが会話形式で行われるため、「人と直接話すほうが得意」という人には向いていると言えます。



IELTS対策のポイント

1. リスニング力の強化

様々なアクセントに慣れるために、以下のような素材を活用しましょう:

  • BBC News(イギリス英語)

  • NPR(アメリカ英語)

  • ABC Australia(オーストラリア英語)


2. リーディングの時間管理

IELTSリーディングは限られた時間で効率よく回答することが求められます。

  • 過去問を使い、20分以内に1つの文章を読む練習をする。

  • スキミングとスキャニング(文章全体をざっと読む、特定の情報を探す技術)を駆使する。


3. ライティングの練習

グラフや図表を説明するタスク1では、明確かつ簡潔な表現が重要です。以下のポイントを意識してください:

  • 主語と述語を明確にする。

  • 同義語を使って語彙力をアピールする。

タスク2(エッセイ)では、以下の流れを守りましょう:

  1. 序論で立場を明確にする。

  2. 主張をサポートする具体例を示す。

  3. 結論で全体をまとめる。


4. スピーキング力の向上

試験官との会話形式のため、緊張せずに自信を持って話す練習が必要です。

  • オンライン英会話レッスンを活用する。

  • 日常生活で英語を使う機会を増やす。


IELTS対策に役立つリソース

書籍

  • "The Official Cambridge Guide to IELTS"

  • "Barron's IELTS Practice Exams"

オンラインツール

  • IELTS公式サイト:無料の練習問題が豊富。

  • YouTubeチャンネル:IELTS関連の動画講義が多数。


駐在・在住者、留学生へのアドバイス

英語環境を積極的に活用

アメリカ在住者や駐在家庭の方は、日常生活の中で英語を使う機会が多いはずです。ショッピングや友人との会話を通じて、スピーキングやリスニングの練習を自然に行いましょう。


まとめ

IELTSは、アメリカの大学出願においてTOEFLと並ぶ重要な英語力証明試験です。その試験形式や評価基準を理解し、適切な対策を行うことで、効率的に目標スコアを達成することが可能です。この記事で紹介した方法を参考に、IELTS攻略への一歩を踏み出してください。アメリカでの留学生活が充実したものになることを祈っています!



記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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