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日常英語とどう違う?アメリカで通用するビジネス英語の特徴

Manami

アメリカで仕事をする上で、英語は絶対に必要なスキルですが、日常英語がある程度できても、ビジネス英語となると「思ったより難しい」と感じる人が多いのではないでしょうか?実際、ビジネス英語と日常英語には、語彙、表現、文法、コミュニケーションのスタイルなど、さまざまな違いがあります。

この記事では、アメリカの職場で求められるビジネス英語と、日常英語の違いを具体的に解説し、ビジネスシーンでのスムーズな英会話のコツを紹介しますね。



1. 語彙の違い:フォーマル vs. インフォーマル

日常英語とビジネス英語の最大の違いは、使われる語彙です。ビジネス英語では、よりフォーマルで正確な言葉が求められます。例えば、以下のような表現の違いがあります。

日常英語

ビジネス英語

Can you send me the report?

Could you send me the report?

Sorry, I can’t join the meeting.

I regret to inform you that I won’t be able to attend the meeting.

Let’s talk later.

Let’s discuss this at a later time.

I don’t know.

I’m not sure at the moment, but I will find out.

日常英語ではカジュアルな言い回しが許されますが、ビジネス英語では、礼儀正しく丁寧な表現が求められます。


2. 文法の違い:シンプル vs. 丁寧な表現

日常英語ではシンプルな文法構造が好まれますが、ビジネス英語では、より丁寧な表現や受動態がよく使われます。

例:日常英語とビジネス英語の文法の違い

  • 日常英語: We need to fix this problem soon.

  • ビジネス英語: This issue needs to be addressed as soon as possible.

  • 日常英語: Can you help me?

  • ビジネス英語: Would you be able to assist me with this matter?

ビジネスの場では、直接的な命令ではなく、より柔らかい依頼の形を使うことが重要です。


3. コミュニケーションスタイルの違い

(1) 直接的 vs. 間接的

アメリカのビジネス英語では、明確で論理的な表現が求められます。一方、日常英語では多少曖昧な言い回しやスラングもよく使われます。

例:フィードバックの違い

  • 日常英語: I don’t really like this idea.

  • ビジネス英語: While this idea has potential, I believe there may be a more effective approach.

ビジネスの場では、否定的な意見を述べる際も、できるだけポジティブな言い方にすることが求められます。


(2) Small Talk の重要性

アメリカのビジネスシーンでは、会議の前後やメールのやり取りで軽い雑談(Small Talk)が重要視されます。日常英語では気軽に「How’s it going?」などと話すことが多いですが、ビジネスでは少しフォーマルな表現が使われます。

例:スモールトークの違い

  • 日常英語: What’s up?

  • ビジネス英語: How has your week been so far?

  • 日常英語: Nice weather today!

  • ビジネス英語: I hope you’ve been enjoying the pleasant weather this week.



4. メール・プレゼン・会議での違い

(1) ビジネスメールの違い

ビジネスメールでは、よりフォーマルな構成と表現が求められます。

日常英語のメール例

Hey John, I need the report by tomorrow. Can you send it to me ASAP? Thanks!

ビジネス英語のメール例

Dear John, I hope this email finds you well. I would appreciate it if you could send me the report by the end of the day tomorrow. Thank you for your time and support. Best regards, your name


(2) 会議での発言の違い

ビジネスミーティングでは、意見を述べる際によりフォーマルな表現が求められます。

日常英語: I think we should change the design.

ビジネス英語: I would suggest considering an alternative design approach.

また、同意や反対をする際も、直接的な表現ではなく、婉曲的な言い回しを使うことが多いです。

例:異議を唱える場合

  • 日常英語: I don’t agree.

  • ビジネス英語: While I see your point, I have a slightly different perspective on this matter.


5. ビジネス英語を身につけるためのコツ

(1) フォーマルなフレーズを意識する

日常会話で使っているフレーズを、少しフォーマルに言い換える練習をしましょう。

(2) ネイティブのビジネス英語を聞く

アメリカのビジネスシーンを題材にした映画やドラマ(例:"Suits", "The Office")を見たり、ビジネス向けのポッドキャストを聞いたりするのも有効です。

(3) 実際に使ってみる

ビジネスメールを書いたり、ミーティングで発言したりする機会があれば、積極的にビジネス英語を使ってみましょう。


まとめ

ビジネス英語と日常英語には、語彙、文法、コミュニケーションスタイル、フォーマル度 などの違いがあります。特に、アメリカのビジネスシーンでは、丁寧で論理的な表現、スモールトーク、ポジティブなフィードバック などが重視されます。

ビジネス英語を身につけることで、アメリカでの仕事の場でよりスムーズにコミュニケーションが取れるようになります。ぜひ、日常英語との違いを意識しながら、実践的に学んでいきましょう!


記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
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