アメリカの大学院に出願するって、準備もたくさんあるし、何よりそのあとの「待つ」時間がとにかく長いんですよね。今回は、私自身の経験をもとに、これからアメリカの大学や大学院を目指す人たちに少しでも役立つ情報をお届けできたらと思います。全くかっこいいプロセスではありませんでしたが、現実の一つとして少しでも参考になればと思います。
出願の準備ってどんなことするの?
私の場合、日本の国際基督教大学(ICU)を卒業した後、アメリカの大学院で学びたいと思い、在学中から色々と準備を始めました。出願時に必要だったものは、以下のようなものです:
エッセイ(Statement of Purpose)自分の学びたいことや目標を書くエッセイ。どの大学にも少しずつ違う内容を求められるので、何度も書き直しましたね。
推薦状教授や指導者にお願いして、推薦状を書いてもらいました。英語で書いてもらうので、信頼関係を築くことが大事です。
TOEFLやIELTSのスコア英語力を証明するための試験結果。これも高いスコアを取るために勉強して、何度も受験しなおしました。
GREのスコア大学院の入学試験みたいなもので、数学や英語の問題が出ます。これがなかなかクセモノでした。何と言っても、これはアメリカ人用の大学院試験なので、英語が難しすぎてさっぱりわかりません。GREのためだけの対策が必要になります。
成績証明書大学時代の成績と高校の成績。地道に頑張った成果がここで問われます。
準備自体は大変でしたが、締め切りまでに全てを揃えて提出。これで終わり…とはいかないんです。ここからが長い、長い「待ち」の始まりです。
待つ時間のストレスは想像以上!
アメリカの大学院の受験は、日本のように「結果発表日」が明確ではありません。12月頃までに出願を済ませた後、1月や2月に結果が来ることもあれば、3月や4月まで待たされることも。私の場合、最初の頃に届いた結果は、残念ながらすべて「不合格」。この時点でかなり心が折れそうでした。「これだけ頑張ったのに…」って。「もうアメリカには行けないかもしれない」と思いました。
さらに待つこと数週間。メールを毎日チェックするけど、何も来ない。それが何週間も続くと、だんだん不安とストレスがたまってきます。ようやく、2月の終わりごろにいくつかの合格をもらうことができました。しかし、そんな中でも、第一志望のNYU(ニューヨーク大学)だけはどうしても諦めきれなくて、待ち続けることにしました。
NYUからの合格通知が届くまで
最初にNYUから来た連絡は、3月でした。しかも、それは「合格」ではなく「追加試験」のお知らせ。スピーキングとライティングのオンライン試験を受けるように言われました。「こんっっっなに待ってまだやることあるの!?」が正直な思いでした。その準備をする中で、他の合格した大学にも「少し待ってください」と連絡をする必要があり、さらに気が休まらない日々が続きました。
試験を受けた後も、またしばらく音沙汰なし。もう他の大学に行こうかな、と決めかけた時、4月中旬にようやく「合格」のメールが届きました。嬉しかったのと同時に、ほぼ燃え尽き症候群でした。
これから出願する皆さんへ
私の体験を通して、伝えたいこと。それは、「アメリカの大学受験や大学院受験は、待つことそのものが試練」ということです。
特に、日本の受験とは違い、「○月○日に結果が出ます」というシステムではないため、精神的な負担が大きくなりがちです。でも、この時間をどう乗り越えるかが重要だと思います。
ストレスを覚悟しておくこと―結果が来るまで、いろんな不安がつきまといます。それに対する覚悟があると、少し楽になります。
サポートを頼ること―家族や友人に気持ちを話すだけでも、心が軽くなります。親御さんも、お子さんをしっかり支えてあげてください。
自分のペースで決めること―どのタイミングで待つのをやめるか、どの大学を選ぶかは、自分次第です。他の人と比べず、自分にとってベストな選択をしてください。待つのが辛すぎたら、ここまでと決めてしまうことも決して悪いことではないと思います。
最後に
私がNYUに進学したのは、長くて辛い待ち時間を乗り越えたからこそ得られた結果でした。私の場合は結果オーライでしたが、もちろん望まない結果になる人もいるでしょう。この経験から学んだのは、「地べたに体が落ちたとしても取り合えず続けること」の大切さです。私自身、一番つらかったときはベッドにこもったまま単語帳をボーっと眺めているだけの時もありました。これからアメリカの大学や大学院に出願する皆さんも、長期戦になる覚悟を持って、自分らしく挑戦してくださいね。エッセイやTOEFL、IELTS受験などでサポートが必要な時はいつでもご連絡ください。応援しています!
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
過去のサポート歴
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