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Manami

留学・駐在中のリスニング問題!長い文に強くなるトレーニング術

アメリカで生活を送る駐在員や留学生の多くが直面するリスニングの課題。特に、長い文章や複雑な会話を聞き取るのが難しいという悩みを抱える方も少なくありません。英会話を上達させる上で、リスニング力の向上は避けて通れない重要なステップです。この記事では、長い文が聞き取れない理由を解説し、その具体的な対策方法をお伝えしていきたいと思います。



なぜ長い文が聞き取れないのか?

1. 単語単位で聞いてしまう

英語学習者にありがちなミスとして、英語を単語単位で聞こうとしてしまうことがあります。ネイティブスピーカーの話す英語では、単語がつながって発音されることが多く、個別の単語に集中してしまうと全体の意味を見失いがちです。例えば、"Did you eat yet?" が "D'ya eat yet?" のように聞こえることがあります。


2. 文法的構造に慣れていない

長い文や複雑な文は、文法の知識がないと理解が難しくなります。例えば、仮定法や関係代名詞を含む文では、主語と動詞が離れていることが多く、文の構造を正確に把握する必要があります。


3. 背景知識の不足

英語の会話には、話し手が持つ文化的背景やコンテクストが含まれることが多いため、それを知らないと意味をつかむのが難しい場合があります。たとえば、アメリカ特有の社会問題や流行に基づいた話題が出てくると、単語を聞き取れても全体の文脈を理解するのが難しいことがあります。


4. 集中力の限界

長い文を聞く際には集中力が必要ですが、聞き慣れない言語の場合、脳が疲れやすく、途中で内容がわからなくなることがあります。特に、会話が早いと集中力を維持するのが難しくなります。


長い文を聞き取るための具体的な対策

1. キーワードに集中する

すべての単語を聞き取ろうとせず、文の中で重要なキーワードに集中しましょう。たとえば、以下のように話される文を聞く場合:

例文: "The meeting scheduled for tomorrow at 3 PM in the main conference room has been postponed to next week."この文の重要なキーワードは "meeting," "tomorrow," "3 PM," "postponed," "next week" です。すべてを完璧に理解する必要はなく、キーワードから大まかな意味をつかむ練習をしましょう。


2. 音声の塊(チャンク)で理解する

リスニングの際には、単語ごとではなく「チャンク」(意味のまとまり)で聞くことを意識してください。たとえば、以下の文:

例文: "I’m thinking about taking a trip to California next summer."→ 「I’m thinking about」「taking a trip」「to California」「next summer」このように、フレーズ単位で意味を区切ることで、全体を理解しやすくなります。


3. スクリプト付きの音声教材を活用する

ポッドキャストや英語学習アプリでスクリプト(台本)が付いている教材を使いましょう。スクリプトを先に読んで内容を理解し、その後で音声を聞くことで、文の流れや構造に慣れることができます。スクリプトを確認した後にもう一度聞くと、細かい部分が聞き取れるようになります。


4. シャドーイングで耳を鍛える

シャドーイングは、聞いた音声をそのまま口に出す練習法です。長い文の場合は、短いフレーズに区切って練習すると効果的です。この方法は発音やリズムに慣れるだけでなく、文全体の構造を理解するのにも役立ちます。



5. 要約する練習をする

聞いた文をその場で要約する練習を取り入れましょう。たとえば、以下の文:

例文: "The company announced that they would be launching a new product line by the end of the year."→ 要約: "The company is launching a new product this year."このように重要な情報を抽出するスキルを磨くことで、長い文を効率的に理解できるようになります。


6. アメリカ文化への理解を深める

アメリカで生活する上では、文化や社会背景を知ることがリスニング力向上に役立ちます。たとえば、アメリカの祝日や日常生活に関する知識を増やすと、会話に出てくるトピックを理解しやすくなります。映画やドラマ、ニュース番組を積極的に見て、リアルな会話に触れるのがおすすめです。


7. 実際の会話で練習する

リスニング力を伸ばすためには、実際に会話をするのが最も効果的です。言語交換アプリやオンライン英会話を活用して、ネイティブスピーカーと話す機会を増やしましょう。実践的な会話を重ねることで、長い文にも徐々に慣れていきます。


実践例:長い文を短く分解して聞き取る

最後に、長い文を聞き取る際の具体的なステップを紹介します。

  1. 音声を一度聞く最初は全体の流れを把握することに集中します。

  2. チャンクごとに区切る文をフレーズごとに分けて聞き、意味を理解します。

  3. キーワードを抜き出す重要な単語やフレーズをリストアップします。

  4. シャドーイングを行う音声を繰り返し聞きながら口に出すことで、自然なリズムに慣れます。


まとめ

アメリカでの生活や仕事、留学中に直面するリスニングの課題。特に長い文が聞き取れない場合には、単語単位で聞かない、チャンクで理解する、キーワードに集中するといった具体的な方法を実践することが大切です。また、アメリカの文化的背景を理解し、実際の会話を通じて練習を重ねることで、より自然に英語を聞き取れるようになります。これらの方法を日常生活に取り入れ、リスニング力を効率的に向上させていきましょう。英語力が向上することで、アメリカでの皆さんの生活がより充実したものになることを願っています。



記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

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  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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