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【インタビュー】英語は「伝える言語」、日本語は「伝わる言語」【ネブラスカ在住 臨床心理士 マツザキ ゆかりさん】

更新日:7月10日



みなさん、こんにちは!Manami's English LessonsのManamiです。今回のインタビューでは、ネブラスカ州で臨床心理士として活動していらっしゃるマツザキゆかりさんにお話を伺いました。

まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

マツザキゆかりと申します。アメリカ人の夫と結婚し、現在、子供が2人とコーギー犬と一緒に、ネブラスカ州のオマハ市という場所に住んでいます。この地域には日系企業が結構存在しており、それに伴って多くの日本人が住んでいます。


具体的な日系企業としては、丸紅さんやキューピーさんなどがあり、州都のリンカーンには 川崎重工KMMリンカーン工場が存在します。これらの日系企業さん達は、地元企業社と取引があり、ネブラスカ大学への支援など、コミュニティに大いなる貢献をなさっています。


仕事は現在、自己肯定感と臨床心理学を組み合わせてクライアントの生き方をサポートしており、オンラインでその支援を行っています。私のアメリカ在住歴は28年で、高校卒業後、ビザやパスポートの申請、大学入学手続きなどを全て自分で行い、一人でアメリカに渡ってきました。



現在はどんなお仕事をされていますか?

私が持っているライセンスのタイトルは、米国公認臨床心理士ライセンスです。また、もう一つの資格は中毒患者用のカウンセリング資格です。これらの資格を持って、長らくメンタルヘルスセラピストとしての仕事をしてきました。現在は独立して、オンラインでビジネスを展開しております。

過去には、主にクリニックでの中間管理職を務めたことがあります。



今までのお仕事の経験から、どのようにやコミュニケーション力を磨いてきましたか?

私が過去に務めてきた職種は特別なものであり、中間管理職から学んだことも非常に特別でした。当時、私は唯一の非アメリカ人であり、クリニックで働いていました。さらに、女性であり、2番目に若かったのですが、管理職として部下を指導する役割を果たすことができました。部下には、私より年長のスタッフが多く、またインターンとして来ていた学生たちにもスーパーバイザーとして指導を行いました。


私の仕事は、政府関係者や法律関係の専門家と連携し、さまざまな業務を行うことでした。ミーティングへの参加や法的な文書の作成、アメリカ人の部下の業務のチェック、刑務所での面談、裁判所での証言、ネブラスカ州政府とカウンセリング協会が主催するカンファレンスでのワークショップ登壇など、多岐にわたる仕事を経験しました。

これらの経験を通じて、英語を使用しながら生活し、アメリカの環境で仕事をすることができました。アメリカはチャンスが豊富な国であり、日本とは異なる経験ができることを実感しました。



日本語は「伝わる言語」、英語は「伝える言語」

アメリカならではのチャンスの掴み方について考えると、まず自分の強みと弱みをしっかり確認することが大切ですね。自分の強みを活かし、弱みも最終的には強みとして表現できるようになるといいですね。英語は、日本語と比べて伝えることに特化しており、伝わるだけではなく伝えることが求められます。具体的に言えば、日本語はお互いにコミュニケーションを理解し合う文化を持っており、空気を読むことが大事ですよね。でも、アメリカや他の文化圏では、相手が自分の意見や話を理解しようとするのではなく、自分から明確に伝えることが必要ですね。

アメリカでは、自己主張が重要視される文化がありますが、言いたいことを何でも言う文化がある一方で、相手が自分の話に興味を示さないことも多いので、自分の意見を伝えなければならない状況が生まれます。アメリカに住むと、このような状況を日常的に経験し、自己主張と意見の表現力を養うことが必要になりますね。



伝えるためには、まず自分の意見を考えること

自分の意見を言語化するためには、まず自分がどのような意見を持っているかを考えることから始めて、その自分の意見を言語化する訓練をする必要があります。言語化の訓練を繰り返すことで、自分の表現力が向上し、意見を効果的に伝えられるようになります。アメリカや他の文化圏では、聞き手が自分に興味を持っているわけではない場面が多いため、自分から伝える力が重要ですね。



失敗はしてもいい、完璧主義のブロックを取り外す

私は、「英語は態度で」という言葉をモットーにしています。スピーキングって、グローバルマインドセットみたいなのがあって、私たちはネイティブにもなれないし、生まれながらのバイリンガルにもならないので、失敗は当たり前だけれど、それでも表現するっていう私たちの権利っていうのはアメリカ全国誰もが持っている同じ権利なので、それをしていいっていう定義で使っています。

日本で育ってると、これしちゃダメとか、英語はこういうものだとか、英語はネイティブじゃないとダメみたいな、押し付けられたブロックみたいなのがあると思うんです。それがすごく日本人が英語を学ぶ時にすごい邪魔してるような気がするんですね。

日本人がやってる英語の教育はもちろん、強みもあって、文法はすごく勉強しますね。他の国の人たちが英語を学んでいるのと比べると、私たち文法かなり強いんですよね。発音は弱いんですけれど文法は強いので、そういう強みとかを認識していくと、やっぱり伝えられるコツが自分なりにだんだんと練習していきながら分かってくると思います。

日本では英語を勉強している方は多いですよね。でも、英語を勉強するのと英語を使って会話するのを勉強すると全く違うんですよね。英語を勉強されている方って、ものすごく奥深いところを勉強していて、例えば、アメリカ人が、「いや、こうやって言えばいいんだよ」というセンテンスでも、「いや、文法で言ったらこういう風でしょ」という勉強の仕方な気がしますね。それを知識として勉強してるんだったら構わないんですが、それをもし英語を使って会話をしたいっていう方がそれをやってたら、会話できるのは10年後、20年後、になってしまいますね。




アメリカはチャンスの国、日本人であることを強みに

私は英語の生活がが楽しいと思う派なので、やっぱり毎日を楽しんでいきたいですね。やっぱりアメリカでは、チャンスってすごい転がってるんですね。いろんなことができるチャンス、自分さえやりたいと思ったらやっていいよっていうチャンスがすごくいっぱいあるので、いろんなことに取り組めます。アメリカの生活は違うところもあるけど、日本人としての強みを使った生き方って、絶対あるんですよ。こういう風にすれば、そのあの頭が痛い悩み事もすぐに解消できますよみたいな、そういうコンテンツっていうのを広げていきたいなと思っています。



マツザキゆかりさんのウェブサイト



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