アメリカでの駐在や留学、移住生活において、銀行とのやり取りは日常的なものとなります。しかし、日本とは異なる金融システムや文化の違いから、思わぬトラブルに遭遇することも珍しくありません。この記事では、アメリカでよく起こりがちな銀行関連のトラブルを紹介し、その対策方法について詳しく解説しますね。アメリカでの生活を送るために、銀行トラブルを未然に防ぎましょう。
1. 預金口座の不正利用
アメリカでは、クレジットカードやデビットカードの不正利用が多発しています。特にオンラインショッピングや、ATMでのカード利用時に情報が盗まれ、不正に口座が利用されることがあるのです。アメリカでは、日本に比べてカード情報のセキュリティ対策が重要視されており、多くのケースで身元確認が甘いため、不正利用のリスクが高まります。
対策:
オンラインバンキングの利用:オンラインバンキングを利用して、口座の動きを定期的に確認する習慣をつけましょう。怪しい取引があれば、すぐに銀行に連絡することが大切です。
カードの利用に注意:ATMや公共のWi-Fiを利用している際は、特にカード情報を盗まれるリスクがあるため注意が必要です。また、信頼性の低いウェブサイトでのショッピングは避けるようにしましょう。
デビットカードの代わりにクレジットカードを使用:デビットカードは不正利用があった場合、即座に銀行口座に影響が出ます。クレジットカードの方が不正利用時の補償制度が充実しているため、より安全です。
2. ATMでのお金引き出しトラブル
アメリカでATMを利用する際、手数料が高額だったり、機械の故障により現金が引き出せなかったりするトラブルが発生することがあります。特に銀行以外のATMを使用すると、追加の手数料がかかることが多く、その費用が大きな負担になることも少なくありません。
対策:
提携ATMの利用:自分の口座を持っている銀行のATMを利用することで、手数料を回避することができます。提携ATMや手数料無料のATMを確認し、できるだけ利用するようにしましょう。
事前に現金を確保:旅行や外出時には、事前に必要な現金を引き出しておくと、トラブルを避けることができます。また、クレジットカードやモバイル決済アプリを活用することで、現金の利用を最小限に抑えることも一つの方法です。
3. チェック(小切手)の取り扱いミス
アメリカでは今でも小切手(チェック)の利用が一般的です。家賃の支払い、公共料金の支払い、友人との金銭のやり取りなど、チェックを使用する機会が頻繁にあります。しかし、日本ではあまりなじみのない小切手の取り扱いに慣れていないため、記入ミスや紛失といったトラブルが発生しがちです。
対策:
チェックの書き方を確認:小切手には決まったフォーマットがあり、金額や日付、受取人名を間違えずに記入する必要があります。慣れるまで、銀行やインターネットで正しい記入方法を確認しましょう。
送付時の注意:郵送で小切手を送る場合、追跡可能な郵送方法を選ぶことが重要です。万が一の紛失に備え、チェック番号や金額、送付先の控えを必ず取っておきましょう。
4. 口座維持手数料の予期せぬ発生
アメリカの銀行口座では、一定の条件を満たさない場合に口座維持手数料が発生することが多々あります。例えば、毎月一定額以上の預金残高がない場合や、給与の自動振込が設定されていない場合に手数料が引かれるケースがあります。知らずに口座残高が減ってしまうと、必要な時に資金が不足する可能性もあるのです。
対策:
銀行口座の条件を確認:口座開設時に、口座維持手数料が発生する条件をしっかり確認しましょう。残高を一定額以上に保つか、給与の自動振込を設定するなど、条件をクリアすることで手数料を回避することが可能です。
手数料無料の銀行を選ぶ:最近では、手数料がかからないオンラインバンクも増えてきています。駐在や留学生活の間、頻繁に現金を引き出す必要がない場合、オンラインバンクの利用を検討してみるのも良いでしょう。
5. 為替手数料の高額請求
アメリカに住んでいる間、日本の口座との間でお金をやり取りすることがあるかもしれません。この際、為替レートや送金手数料が問題となります。特に、銀行を通じて国際送金を行う場合、為替手数料が高額になることが多く、思わぬ出費につながります。
対策:
国際送金サービスの利用:銀行を介した国際送金よりも、為替手数料が安いサービスを活用するのが賢明です。例えば、TransferWise(現在のWise)やRevolutなど、手数料が低く、スムーズに送金できるオンラインサービスを利用することでコストを抑えることができます。
為替レートを確認する:送金を行う際は、事前に為替レートを確認し、レートが有利なタイミングで取引を行うようにしましょう。
6. 口座の凍結や制限
アメリカでは、不正取引の疑いがある場合や、長期間利用がない場合、口座が凍結されることがあります。特に海外からの送金や、旅行中に突然カードが使えなくなるなど、予期せぬトラブルに直面することがあるのです。
対策:
定期的な口座利用:長期間アメリカを離れる場合でも、定期的にオンラインバンキングを利用したり、小額の取引を行うことで、口座が凍結されるリスクを減らすことができます。
旅行前の銀行への連絡:旅行などで海外に出かける際は、事前に銀行に連絡して旅行日程を伝えると、カードが使えなくなるトラブルを防ぐことができます。
まとめ
アメリカでの生活において、銀行とのトラブルは予想外の出費やストレスにつながることが多いです。オンラインバンキングの活用や、手数料の低いサービスを選ぶことで、無駄な出費を抑え、安心してアメリカ生活を楽しむことができるでしょう。
アメリカでの駐在や留学生活は、異なる文化や制度に触れる貴重な経験ですが、銀行トラブルはその生活において避けたい問題ですよね。この記事を参考に、日常的な金融リスクに対してしっかりと備え、アメリカ生活を送っていきましょう。
記事作成者 (Manami Palmini) 講師経歴
過去のサポート歴
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