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【インタビュー】大学留学、そして現地就職へ 日米のコミュニケーションの違い【ニュージャージー在住 Hasebe Marikoさん】

更新日:7月10日


みなさん、こんにちは!Manami's English LessonsのManamiです。今回のインタビューでは、大学進学を機に渡米し、現地で就職されたHasebe Marikoさんに、留学中に直面した困難やアメリカでの仕事における日本との違いについてお話を伺いました。

 

まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

Hasebe Marikoと申します。実家は東京都世田谷区出身で、こちらに来たのは2004年です。約20年間、アメリカに在住しています。きっかけは大学で、ウィスコンシン州のマディソンに大学進学し、Ph.D.もその大学で取得しました。その後、イーストコーストに移り、現在はウエストニューヨークに住んでいます。夫がインド人で、現在は2歳と10ヶ月の子供が1人、そして犬が2匹います。

Ph.D.を取得した後、サイエンティストとしてL'Oréalという化粧品会社でプロダクトデベロップメントを担当しています。

 

お仕事で使用する言語は、やはりほとんど英語ですか?

L'Oréalはフランスの企業で、元々ヘッドクォーターがフランスにあります。アメリカにおいてはハブとして機能していますが、周りの方々とのコミュニケーションでは、ほとんど英語を使用しています。実際、言語の使用割合は90%から95%が英語で、フランス語はあまり使われていません。

ただし、日本にもハブがあり、1ヶ月に数回、日本のハブの方々とお話しすることがあります。その際には、日本語でのコミュニケーションも行いますね。

 

英語で苦労した経験はありますか?

英語の問題は、やはり大学の時期が一番大きかったですね。私は数学や理系の専攻だったので、数学や科学だったら、数字で理解できる部分があるんですけど、経済を取らなければならなかった時は本当に大変でした。最初の2、3年は特に大変で、プレゼンテーションが必要な時は、もう寝れなかったですね。文化的にも、プレゼンテーションが求められる環境に慣れていなかったし、しかも違う言語でというのはやっぱり難しくて、いっぱい原稿を書いて何度も覚えて乗り越えていました。

 

大学に日本人はいましたか?

多分大学や大学院を含めて80人くらいいるかなって感じで、日本人の数が極端に少なかったですね。例えば、インド人は700人、800人ほどいました。ウィスコンシン州全体では圧倒的に白人ばかりですが、マディソン校周辺はグローバルなところだったので、中国人も多くいました。でも、8,800人ぐらいいる中で、日本人はポスドクなども含めて多分80人くらいしかいなくて、アジア人の中でも極端に少ないっていうイメージですね。

 

アメリカでお仕事を始めて、日本との違いを感じたことはありますか?

アメリカで大学と大学院を経て、こちらで仕事を始めると、やはり日本にいた時とは違う状況になりました。自分を表現する必要があり、自分の考えや、やりたいことをしっかりと伝えていかないと、コミュニケーションが大変重要だと感じますね。日本の場合、協調性や話す相手が誰であるかによって自分の意見や言い方をかなり考えて言わなくてはいけないと思います。自分のボスであるかなど、タイトルに関する部分が非常に重要視されている傾向があります。対して、アメリカでは例えば上司と話しても、自分は対等に話すことができる傾向があります。

 

「自分を表現する」ということと、「何を言ってもいい」という概念のボーダーラインはどのように見分けていますか?

もちろん、英語を話す相手なら何を言っていい、相手に何を言っていいといったことではなく、やはりコミュニケーションは相手をリスペクトしながらキャッチボールのように進めていくものだと感じます。自分の考えを押し付けるのではなく、相手にどう思うかをきちんと尋ねる姿勢が重要ですね。

自分を表現するのを強く求められるアメリカの文化でも、リスペクトしながらコミュニケーションをとることが求められます。例えば、社長であろうと部長であろうと、自分より下のポジションの人であろうと同じような態度で接することが一般的であり、魅力だと思います。

それから、女性としての存在も働く環境において大きなポイントだと思います。アメリカでは性別に関係なく主張し合える雰囲気がありますが、日本ではまだ女性が主張しづらい雰囲気を感じることがあります。例えば、女性が大きな声で主張することに対して、男性がアメリカとは違うリアクションを示すことがありますね。

 

最後に、Marikoさんが今後、やってみたいことなどがあれば、教えてください。

自分がやりたいことがいっぱいあります。具体的には、どのようにして化粧品会社として環境問題に取り組んでいけるか、関心を抱いています。それから、日本人女性の方々が外国で自立し、働く環境を整えていくことにも関心があります。最近では、NGOの方とその方針について話し合っています。特に、駐在の奥様たちとの対話から、免許の取得にも英語が必要であり、英語がハードルであることが分かりました。これらの課題に対しても、私自身ができることを少しずつサポートしていけるようにと考えています。今後は、少しでも自身の経験が皆様にお役に立てるように、色々な方面で積極的なアクションをとりたいと思っています。

 



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