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【インタビュー】ニューヨークからダラスへ 両都市の学校教育の違いは?【ダラス在住 藤田麻里さん】

更新日:7月10日



みなさん、こんにちは!Manami's English LessonsのManamiです。今回の英語学習インタビューでは、ニューヨークとダラスの両都市で生活経験のある藤田麻里さんに、地域性や現地校の違いについてお伺いしました。



まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

藤田麻里と申します。2015年の夏からニューヨークに主人の海外転勤のために引っ越してきました。その時、ちょうど1歳になる長男と一緒で、2023年の夏まで過ごし、その後はテキサスのダラス郊外、フリスコというエリアに引越しました。子供は2014年生まれの長男、2016年生まれの次男、そして2019年生まれの長女がいます。長男と次男はプレスクールから現地の学校に通っており、長女は現在プレKに通っています。また、子供が小学生になってからは土曜日に日本語補修校にも通っていました。



ニューヨークとダラスにおいて、地域性に違いを感じることはありますか?

人種の分布については、私の印象ではニューヨークは非常に多様な環境で、アジア人という大まかなカテゴリーにおいても、中国人、日本人、韓国人、インド人などが含まれ、多様な人々のバランスがとても良かったと思います。一方、ダラスはインド人が80%から90%を占めており、私が見学に行った際も、クラスのほとんどがインド人でした。それから、ニューヨークでは学年ごとに約10人の日本人がいたのに対し、ダラスではほとんどの学年で日本人はわずかで、私の長男の学年では息子だけが日本人のような状況です。ニューヨークでは、私はマイノリティであることを感じることはあまりなかったのですが、こちらに来てからはそのような感覚が少し強くなりましたね。

それから、インド人の方が多いため、ほとんどの人が普通に英語を話すことができます。他の州や国からの移住者でも英語に不慣れな人はほとんどいないようです。たまたま学校の代理の教師がインド人で、クラスで突然ヒンドゥ語で授業を始めたけど、途中で他の生徒が理解できないことに気づいて、英語に切り替えたというエピソードもあります。



ニューヨークとダラスの学校における違いはありますか?

NYのパブリックスクールは、宿題は毎週課題(Math、ライティング、発音)とリーディングがありました。ただ、提出しても採点されたものは返ってこず、日本人の親は特にライティングは答えがどのくらい合ってるか分からずヤキモキしていました。Mathのテストはセカンド以降は2-3ヶ月に一度テストがあり、それだけはスコアが返ってきました。しかしそれまではどのくらいできているか把握することは出来ませんでした。

一方、ダラスでは、毎日の宿題はリーディングだけですが、毎週金曜日にスペリングテストがあり、採点と返却もあります。その他の学校で行ったテストも、大体採点されて返却されます。4thは毎週mathのテストもあるので、進捗度合いも子どもの理解度も把握できます。今の方が手厚いなと感じますし、フリスコISDはどの学校もスコアが非常に良いのも納得です。リーディングに力を入れているのはアメリカの学校では共通認識だと思います。

また、ENLに関して、どちらの学校でもENLがありましたが、学校内のENLは期待するものではないと言うのはどちらの学校でも同じ印象です。渡米後すぐに英語力伸ばしたい場合はマンツーマンレッスンや公文のリーディングクラスなどに行った方が良いと思います。



ダラスでは、どのように保護者の方とのコネクションを作っていますか?

ニューヨークにいた当時は、学校まで歩いて10分ほどの距離に住んでいました。周囲の生徒のほとんどはそのエリアのディストリクトの生徒だったので、徒歩で通学するか、無料のシャトルバスを利用していました。そのため、送迎の時にゲートで他の親とおしゃべりする機会がありました。また、学校の目の前にある公園にも多くの人々が集まり、同じクラスの親と交流する機会もありました。

一方で、ダラスでは車で送り迎えが主流で、そのままカープールで帰ることが一般的なので、クラスメートや他の親との交流の機会を作るのが難しい状況です。なので、学校よりもアフタースクールや習い事などを通じて交流する機会が増えています。習い事の場所で、その習い事を受ける他の子供たちのお父さんやお母さんと共通の興味を持ったり、同い年の子供がいたりすると、話が合うことがありますね。大体、1時間の習い事だと、親たちは帰らずにその場で残って待っていることも多いです。なので、そこで他の親たちと交流する機会はありますね。



お子さん同士のコミュニケーションはどのように行っているのでしょうか?

長男はもうフォースグレードに進級しており、英語に関しては、普通に会話や勉強はできるようになっています。普段友達とはDiscordというアプリを使って、LINEのように無料で音声通話ができるため、Wi-Fiがあればリアルタイムで友達とコミュニケーションを取ることができます。ゲームを一緒にプレイしたりしていますが、音声通話はDiscordを使用しています。



麻里さんが今後、ダラスでやってみたいことがあれば教えてください。

自身に関して:

今は専業主婦として過ごしており、ダラスではやることがあまりありません。ニューヨークに住んでいたときは、多くの外出先があり、博物館やショッピングなど、様々なアクティビティが楽しめました。日本人の友達もたくさんいたため、会話にも困ることはありませんでした。しかし、ダラスに引っ越してからは、車社会であるため、人々と交流する機会がほとんどありません。なので、アルバイトを考えることもあり、これからもっと英語を勉強して、仕事を見つけることも検討しています。


子供に関して:

現地校の学年の平均レベルはキープできていると面談で言われたので、日本の勉強も学年レベルをキープすることが目標です。

今は数年後の日本帰国時の受験が常に心配です。必ず日本人ママたちと話す話題の一つです。帰国子女枠が少ないにも関わらず例年競争が激しくなっているし、英語でのエッセイも塾で習う必要があったり、帰国子女枠で受験しないなら日本の作文や漢字、疎かになっている日本の社会科や理科の勉強、日本語での数学の読解問題など、日本で受験に向けて塾に入って勉強している子たちに到底敵わない日本語、日本での勉強科目にどれくらい追いついていくかが悩みどころです。

とりあえず我が家は、教科書レベルまではキープしたいと思い、通信教材で自宅学習にしています。補習校に入ると、毎日補習校の宿題をやらないと土曜までに間に合わないと親子共にストレスになりますし、スポーツをやっていると土日のリーグ戦に出づらくなるからです。

でももし中学受験するとなると、SAPIXやEnaなどの現地にある帰国子女受験塾への入会も考えなければいけませんね。かと言って子どもたちの「漢字なんてなんでやらなくちゃいけないの?」「ローマ字って意味分からない(Sheをシェて読むなど)」と言われると説得もなかなか大変です。




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