みなさん、こんにちは!Manami's English LessonsのManamiです。今回のインタビューでは、コロラドで寿司職人として活躍されている大澤大祐さんにお話を伺いました。
まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
大澤大祐と申します。コロラド州のボルダーに住んでおり、ここはマラソン選手たちがトレーニングなどに利用する有名な場所です。現在は板前として仕事をしていて、こちらでヘッドシェフとして働いております。日本で板前としての経験が約10年あります。その経験を活かして、海外で挑戦したいという思いから、アメリカに家族と一緒に2022年7月に移住しました。現在のビザはE2ビザと言って、投資ビザの一種ですが、形態としては駐在ビザに似ています。
現在は5年間のビザが降りております。ただ、僕の妻はアメリカ国籍を持っているので、将来的にはこちらでグリーンカードを取得して、長くこちらに滞在したいと考えています。
アメリカで寿司シェフとして働く中で、大変だと思うことはありますか?
まずは、やっぱり言語の違いが大きいですね。例えば、アメリカ人のスタッフにに対して、例えば「このお刺身を立体的に盛ってください」と伝えたくても、その「立体的に」という表現がなかなか単語に出てこないことがありますね。
英語で伝える際に、思い通りに100%表現できないことがあり、少し苦労することがあります。普段日本語で使う単語や文章を、瞬間に英語に変換するのはまだ難しいので、こちらが思っていることを100%伝えるのは難しいと感じます。
そのような場合、どのように対処をしていますか?
「立体的に」という表現に頼らず、「高く」とか、「平らにしないように」といった表現など、別の単語や表現を選ぶようにしています。自分が知っている単語を使って伝えるようにしていますね。
以前、アメリカに行く前には、スイスで働いたことがありました。そのスイスでは、言語がフランス語とドイツ語が公用語としてが使われており、英語ではないんです。その時は、周りのスイス人も英語がネイティブではなく、第2言語や第3言語の人が多かったので、お互いに完璧な英語でなくても、理解し合える部分がありました。
しかし、やっぱりアメリカでは、英語が速いのでコミュニケーションは少し難しいなと感じます。
アメリカと日本で、働き方に違いを感じる部分はありますか?
日本の時は、みんなでチームワークを大切にして、就業時間などが比較的厳しいと感じていました。
でもアメリカでは自由な感じで、特に時間的な拘束もありません。
そこはやっぱり全然日本とは違って、自由で働きやすいかなと思いますね。ただ、だからこそ、悪い言い方をすれば、ちょっと適当なこともありますね。
それから、大変なことで言うと、やっぱり魚ですかね。コロラドには海がないので、魚の仕入れが難しく、その結果、価格も高くなりますし、100%日本で出していた時のようなものも出せない、そのもどかしさはあります。
アメリカと日本で、お寿司の好みの違いは感じますか?
例えば、日本ではアメリカに比べて青魚が結構人気で、サバやコハダなども好まれていますよね。けれど、こちらではあまら青魚を食べない傾向があると思います。青魚は生臭いイメージがあるのかもしれませんね。
アメリカの方々がお寿司を注文する際は、サーモンなどが人気ですね。サーモン、ツナ、ハマチなどが結構好まれていて、アメリカ人にとってはこれらが定番です。サーモンなどは比較的さっぱりしていて、癖があまり強くないから受け入れられるのかもしれません。逆に、青魚は癖が強いと感じられることがありますね。
最後に、今後の大澤さんの目標について教えてください。
これからも、仕事は変えないでいこうと考えています。寿司に関しては、英語を使って、いわゆる「江戸前寿司」を広めていきたいと思っています。こちらで進化したカリフォルニアロールなども同じ進化上の寿司として捉えたうえで、日本の江戸前寿司の形を伝えたいです。アメリカでの食文化や宗教、健康習慣、それから生魚が苦手な人もいることを理解したうえで日本のお寿司文化を英語で伝える立場になりたいと思っています。
それから、現在はコロラドに住んでいますが、将来的には他の場所も考えています。東海岸にも興味がありますし、いつか訪れてみたいと思っています。機会があれば他の地域も訪れてみたいと考えています。
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